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日本のシステムは最大のポンジースキームだった!?

シンギュラリティ・ソサエティ代表の中島が、世の中はWeb3時代になろうとしている中、昔のシステムから抜けられない日本の現状を今流行のPlay2Earnになぞらえて考察しています。


Play2EarnやMove2Earnは、成長している間は良いけど、成長が止まった途端に通貨の値段が下がる。早めに売り抜けた人は良いけど、最後まで残った人はババを引くポンジスキーム、と批判して来たけど、これって今の日本じゃね!?

高度成長期は、日本の会社も成長をし続けていたから、大量の人を雇っても大丈夫だった。終身雇用を条件に、若い時には安月給でこき使い、でも歳を取れば自動的に給料が上がり、出世コースに乗り損ねても、天下り先を提供してもらえる。そんな大企業がたくさん誕生した。

そんな時代だったから、誰もが一生懸命に働いた。残業2Earn。夜の飲み会2Earn。休日出勤2Earn。社畜2Earn。誰もが若いころは我慢して、年功序列で給料が上がるのだけを頼りに働き続けた。

バブルのころは、誰もがこの「日本式の雇用形態」が最高だと信じて疑わなかった。"Japan as No.1"。”Be Japanese 2Earn” の時代だ。

しかし、バブルが崩壊し、日本の高度成長神話が終わりを迎えた後に来たのが、パソコンとインターネットによる情報革命。他の国はこれで生産性を大幅に上げたのに、終身雇用という足枷のある日本は、大胆なリストラが出来ず、生産性を上げることが出来なかった。

日本企業は、派遣労働者を増やすことにより、終身雇用・年功序列の欠点を補おうとしたが、それは本質的な解決にならなかった上に、社会に正社員と「正社員になれなかった派遣社員」という階層を作ってしまった。

そこに追い討ちをかけるように襲いかかったのが、少子高齢化。労働人口が減り、高齢者が増えれば、労働者一人当たりの負担が増えるのは当たり前。国家財政も破綻寸前だ。

つまるところは、日本の終身雇用制と年功序列、そして賦課(ふか)方式の年金(若い人が高齢者をサポートするシステム)は、とてつもなくスケールの大きいポンジスキームだったのかも知れないと、思う今日この頃です。


おわりに
シンギュラリティ・ソサエティでは、テクノロジーがどのように社会に影響を与えるか、様々な議論をしています。 DAOなどに代表されるブロックチェーンやスマートコントラクトのテクノロジーは、社会や経済の仕組みをコード化し、透明且つ効率に仕組みに刷新する可能性を秘めています。
現在、シンギュラリティ・ソサエティでは、DAOやDeFi、Smart Contractなどの勉強や開発、NounsDAOへのプロポーザルプロジェクトなど、Web3の活動も行っています。今後もこれらに関する記事を発信していきますのでお楽しみに!

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