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スタッフ紹介リレー【2】ゆみさん(広報担当)

こんにちは、プロジェクトマネージャーのえりです。16人のエッセイ投稿は終わりましたが、このMother's Dayキャンペーンの魅力あふれるスタッフたちをリレー形式で紹介していきます。2回目の本日は、広報担当のゆみさんについて紹介させていただきます。

広報担当のゆみさん

ゆみさんは、ソーシャルワーカー(社会福祉士)だ。

今回のキャンペーンではファンドレイジングチームの広報担当として、熱のある投稿文を日夜考えてくれている。そんな彼女に、このキャンペーンのプロジェクトについて、印象に残っているエピソードをきいてみた。

育児と仕事だけでも手が回らないシングルマザー。少し無理するとたちまち、家族の誰かが不調を訴えたり、事件が起きる。実際そんな危機もチームにはあった。でもこのメンバーは「ひとりで抱えこんで無理しながら続ける」という選択ではなく「一旦離れる」という選択をする。「迷惑をかけて申し訳ない」という気持ちを手放し、メンバーを信頼しゆだねる。その結果、お互いに新たな視点や発見がうまれ、チームとしてよりよい成果を手にすることさえ可能になる。と、ゆみさんは話してくれた。

今回のMother's Dayキャンペーンのチームでは、メンバーがいったん離れるという選択をしてもをしても複数のメンバーが仕事内容を共有しているので安心して「一旦離れる」という選択をすることができるという慣習があった。チームメンバーに対しての信頼感や安心感があり安心して任せることのできる環境がある。意思決定はトップやマネージャーの承認が必ず必要なわけではなく、関係各所に助言をもらいながら担当者が責任をもって意思決定をおこなうという「助言プロセス*」を採用しているため、トップやマネージャーがその場にいなくても、必要な人が必要な場で責任者となりプロジェクトを前に進めることができるのだ。そして、一旦離れた人が戻ってきたときには「おかえり」といってメンバーを迎える温かな関係があるため、戻ってきてたときに気まずさを感じることはない。

「これからは、地域でいろいろなひとがフラットに交われる場をつくっていきたい。」

ただ場を設けるのではないとゆみさんは語る。

それはシスターフッドでのある経験があるからだ。ゆみさんがシングルマザーズシスターフッドのセルフケア講座に参加しようと思ったのは、地理的なことや参加者の「制限がないこと」だった。これなら私でも参加できる!と思った。今回のキャンペーンのボランティア募集も良い意味でハードルが低かった。

しかし、プロジェクトを進めていく中で、これが「意図的に」準備されていることに気づいた。「お客様」として以外にも参加の選択肢がありますよ、自分の生活と家族を大事にし、それを犠牲にすることなく貢献できるスタイルってあるんだよ、ここはそれがかなう場だよ、というメッセージを受けとった。

こうした取り組みへの参加経験を経て、自分でも、自然発生的な集まりからもう一歩踏み込み、自らメッセージをこめ、よりよいコミュニティを目指す場をつくっていきたい!!そう思った。

それはソーシャルワーカーとして、たくさんの「マイノリティ」の立場におかれた人々から学んだ、「みんな驚くような力をもっている」「人って本当にすごい」という信念にも根差している。長年の経験からくるその信念と、今回の新しい経験から得た学びがつながったのだ。

「一旦離脱しても、元気になったら「ただいま」と明るく戻ってこられて、居場所がある。こんな環境があれば、ためらうことなく仕事を引き受け、貢献できる。すべてのコミュニティがこんなだったらいいのにな」

ゆみさんはこれまでは誰かに追従することはあっても、自分から前に出ることはなかった。「(もしよかったら)やってみませんか」という一歩ひいた姿勢だったのだ。でも今はちがう。「ぜひ一緒にやりましょう!!」という周りの人を動かす姿勢をシスターフッドで学んだ。そういった新しい気持ちでソーシャルワーカーとしてよりよいコミュニティを目指していきたいと考えている。

文責:えり

*文中の「助言プロセス」は、「ティール組織」の考え方に倣って実践しているものです。

シングルマザーのスタッフが心を込めて作ってきたMother's Dayキャンペーンは5月末まで。引き続き応援よろしくお願いします!


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