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マイルールが僕を開放した

「そんなに頑張らなくても良いかも!」
そう思うようになってから随分気持ちが楽になった。


子どもの頃は友達と遊ぶことが大好きで、放課後や休日は朝から晩まで外を走り回っていた。しかし、社会人になったある日、ふと気づきました。周りにいるのが友達ではなく同僚に変わっている。友達とワイワイ騒ぐのが好きだったのに、人間関係を気にしながら同僚とワイワイ楽しんでいる。


何となく「人といること」に疲れを感じていた。


また、体育会系で育った学生時代の性分なのか、「率先垂範」の精神が身についており、常に先回りして仕事を済ませるようにしていた。だからいっそう他人の雑さが気になってしまうし、ついつい余計な助け舟を出してしまうこともありました。


朝から機嫌が悪い上司がいると、何となく息苦しさを感じ、気を使い過ぎて疲れてしまうこともあった。


今思えば「繊細さん」の典型だったのかもしれない。HSP(Hyper Sensitive Person)として認知されていますが、実に5人に1人の割合で存在しているのだと言う。でも全く珍しいことではなく、病気でもない。単なる脳システムなのです。



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部下を持つようになって気づいたことがある。正月やゴールデンウィークなどの大型連休が終わると、一定割合でお休みされる社員がいる。よくよくお話を伺うと「心の病」になっていることが多い。原因はハラスメントなどの類もあるが、多くは「人間関係」で疲労困憊していることが殆どです。


私は彼らにとっての駆け込み寺なのですが、決まって最後には「そんなに頑張らなくったって良いよ」と宥めるようにしている。そして安心して長期のお休みに入って行かれます。


「そんなに頑張らなくっても良いよ!」🌱


もしかしたら自分にも当てはまるかも知れない。次第にそう感じるようになっていきました。


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自分ルールの作成

常に人の模範となっていなければならない、困っている人がいたら何か助けてあげたい、先取りして皆に伝えよう。いつもこんな思惑にかられていました。


「先輩、そんなに頑張らなくても良いですよ!」


遂に同僚に助言されてしまった。でも、なんだかスッキリした妙な感覚になった。「頑張らなくても良い.....」


そこで自分が苦しくなることを書き出してみた。先ずは「自覚すること」から始めようと思い、ある書物を参考に6つのルールを作った。


✅ 断っても良い
✅ 好きにならなくても良い
✅ 理由を確認しても良い
✅ 頼まれるまで助けない
✅ 人に頼っても良い
✅ 逃げても良い



1)断っても良い

それまでの私は周りから「彼に回せばきっちりやってくれる」と思われていたのだと思う。でも思い切って断るようにしてみた。しばらくすると、私が請け負っていた案件は、自然に「分担」されて回るようになっていた。更に、依頼の常習者と一定の距離が保てるようになり、親しい人間関係が入れ替わっていることに気づきました。やはり断っても良いのです。



2)好きにならなくても良い

苦手な人ともそれなりにお付き合いしてきた。特に気に入られようとはしていないが、苦手意識を持たないように頑張っていたのかも知れない。しかし、苦手な人とは必要上に付き合わないようにしてみた。勿論、飲み会のお誘いも全て明るく断った。


余計な気苦労はなくなり、いつもスッキリするようになった。「嫌い」という意識は生命防衛本能ですのでとても大事なことです。今では自分の第一印象を信じて「苦手かも」と感じる人へは必要以上に距離を詰めないようにしています。



3)理由を確認しても良い

朝から機嫌が悪い上司に対して、何となく息苦しさを感じることがあった。それまでは、機嫌の悪い理由に触れず会話を控えていましたが、今では「どこか具合が悪いのですか」と伺うようにしている。そうすると、大抵その理由を話してくれたり、私の勘違いであったりします。もともと馬が合う上司なので、今では遠慮せず聞いてみるようにしています。



4)頼まれるまで助けない

仕事に悩んで苦しんでいる同僚を見かけると、ついつい助け舟を出してしまうことが多かった。困っている同僚の手助けになるときはまだ良いのですが、助け方が違ってしまうこともあり、返って申し訳ない事態になったこともありました。そんな時は決まって自分を責めていました。


しかし、今では「待つ」「見守る」ことを覚え優先しています。頼まれるまで助けないルールを作っているからです。



5)人に頼っても良い

今ではちょっとしたことでも人に頼るようにしています。それまでの私は「推測」で判断し、先周りして物事を進めていた。恐らくこの資料が「必要だろう」と感じ人よりも早く着手していたのです。でも、そんなに頑張らなくても良いのです。同僚を「信じて任せて」しまえば良いし、得意な人にお願いすれば良いのです。



6)逃げても良い

「最後までやり抜くことが男の美学だ!!」


学生時代から身体に染み込んでいる精神論でしたが、今は変えています。まだ幸い逃げ出したりする機会はありませんが、今後我慢できない嫌なことに遭遇した時は「逃げても良い」と自分に言い聞かせています。このように考えるようになって随分気が楽になりました。結果として、私のチーム業績は、周りのチームとは比較にならないほど良く、多くの管理職をも排出できるようになっています。🌼


ほんの少しの「マイルール」が、自分だけでなく周囲の同僚へも波及して良い結果へと繋がっています。🍀



最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
「繊細さん」へのメッセージとなれば幸でございます。🌱


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