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ちっぽけな志からの第1歩

医師の友人と一緒にYouTubeをはじめました。
はじめたと言っても、僕の役割は内容校閲ないようこうえつと動画編集。
治療法が確立していない希少難病を取り上げて、患者さんやご家族の方へ向け無償で支援をするためです。


インターネットを隈無くまなく調べても、厚労省のホームページなどは難しくて難解。
日本語で書いてあるのに全く意味がわからないことだってある。長年この業界に携わっているのに、本当に意味がわかりにくいサイトが多い。


そんな手助けからはじめられたら。。。


超短時間動画で簡潔な内容。
アニメを担当する後輩くんも、初めての作業でまだまだクオリティーも低い。でも、なんとか業界を変えたいという熱き思いは人一倍に強い。



そもそも僕らの業界は普通ではない。
病気と戦う患者さんや、そのご家族の思いがしっかり届いていないんだ。
だから、薬や治療法だって未だに諸外国に大きく遅れをとっているんです。


薬剤開発以外の産業では、これだけ世界を席巻している日本だと言うのに、殆どのお薬は外国からの輸入に頼っている。
新薬の研究開発も同じなのです。


何故か、、、儲からないからです。


一般的に新薬の開発はとても長い年月がかかります。長いものでは20年、30年とかかるものもあるんです。星の数ほどの化合物の中から、可能性のあるものを選択する。製剤の力価や安定性試験、そして動物実験、ヒトへの臨床試験を経て世の中に登場します。


しかし、殆どの候補化合物は、この何処かの過程で消滅してしまうのです。副作用であったり、類薬との優位性が認められないなど。酷い例では、せっかく世の中に登場したにも関わらず、新たな副作用や長期の安全性に問題が見つかってしまうと発売中止になってしまうことだってあるのです。


一つの化合物がお薬として登場するまでに要する時間と費用は、少なく見積もっても10年と100億円はかかると言われています。だから、病院で処方される医薬品の多くは「薬価」とうい国の制度で守られており、時には高額な薬価がつくことがあるのです。


たった1回の治療に3000万円という薬価がつくのは、もはや珍しいことではありません。しかし、実際は国によって定められた「高額療養費制度」があるので、患者さんの負担は一定の割合だけで済みます。といっても高いのですが。。。


でも、そうしないと開発費がペイできないし、どの企業もお薬の開発をしなくなってしまうのです。何処か変ですよね。


この様なことから多くの日系企業は自社医薬品開発よりも、他国で開発された薬剤を導入して国内で販売する形をとります。


でも待ってください。
既にお気づきかもしれませんが、この過程の何処にも「患者さんの意向」が入っていません。開発費が膨大で採算が取れるか否かが大きなテーマ。本来の医療は患者さんのためのものであり、製薬企業のものではないはず。


約30年間この製薬業界に浸かってきましたが、ようやくこの矛盾に気づきました。友人の医師も医師側の立場にいながら、全く僕らと同じ気持ちなのです。医療従事者と製薬企業に従事する輩とで何かをはじめよう。そんな小さな試みなのです。


YouTubeをスタートしてたったの3日間。
まだ誰からも視聴されず、早速SEOというお決まりの高い壁にぶち当たっています。クオリティーもまだまだ低くて赤ちゃん同然。


ここから長い年月をかけて、どうしても達成したいことがある。
患者さんの意見を真摯に受け止め、企業が見向きもしない(採算が取れない)疾患に目を向けて、薬剤開発に踏み切りたい。そして、そんなお薬や治療法を患者さんの元へ届けたい。


ちっぽけなyoutubeからの第一歩。周りの輩は笑って僕らを見ている。
でも、僕たちは諦めないで頑張るんだ。今は隙間時間を使って活動しているが、将来的にはこの志を貫いていく。それまでは無償で繋いで行くんだ。


是非赤ちゃんのyoutubeを覗いてみてください。
辛辣なご意見でも構いません。何かアドバイスを頂けたら嬉しいです。


最後まで読み進めて頂きありがとうございました。🌱


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