さんぴん茶が繋いだ日米の絆
ネオンブルーのソリオ。
午後からの僕の相棒だ。
昨日から3ヶ月ぶりに沖縄に来ています。
さっさと仕事を片付けて、午後からは沖縄冒険に出かけようと決めていた。
今日はちょっと派手な色合いの相棒だなぁ。
自分で決めた訳ではなく、コンピューターに決められた相棒。
実際に駐車してある場所まで歩いて向かうと、随分遠くからでも「あれだな」とすぐに分かる。素晴らしい存在感だ。
実際にエンジンをかけてみると、相棒の調子も良さそう。
見かけより大人しい印象のエンジン音。
乗り心地も優しく、沖縄の街を快適にかっ飛ばして行こう！
テンションも血圧も高く舞い上がっていましたが、早速の大渋滞。
やはり沖縄。車の台数が半端ない。大阪なんかよりも渋滞は酷そうだ。
沖縄の道は殆ど頭に入っている。
毎回相棒を変えて冒険しているせいか、不安は一切ない。
いつもの様に普天間方向に相棒を走らせ、いつものタコライスを目指す。
沖縄に来ると無性にタコライスが恋しくなります。
理由なんてありません。
毎回タコライスを食べて冒険がスタートする感じ。
高校の目の前のコインパーキングに相棒を止める。
いつものパーキングのいつもの位置。
高校生が校門からどっと出てきた。部活が終わったのかな。
ここの高校生は校門を出るときに振り返り校舎にお辞儀をしている。
すごく不思議な光景。校門を出る高校生全員が振り返って一礼。
しかし、彼らこそ本物の日本人かも。
僕らが忘れてしまった日本人の姿を思い出させてくれた。
そんな気がします。
腹ごしらえをした後、久々に北谷のアラハビーへ相棒を走らせた。
普天間からアラハビーチは目と鼻の先。
10月でも今日は日差しが強く、気温も30℃以上の真夏日和。
やはり海岸には多くの人で賑わっている。
少し前に来た時は殆ど人がいなかったのに、今日は凄く多いな。
でも、今日も殆どが外国人。
なるほど、基地が近いからな。
マスクをしている人は殆どいない。
大丈夫なのかな。
砂浜へと下る境目のコンクリートに腰を下ろし、コンビニで買ってきた「さんぴん茶」をグビグビ飲んでいると、1人の女性が声をかけてきた。カタコトの日本語。
女性は首から一眼レフをぶら下げて、にっこり微笑んでいる。
真っ直ぐ伸びた金色のストレートヘアーが、海面をキラキラと反射する光と重なりびっくりするくらい眩しい。
朝から趣味のカメラを持ち出して、ビーチの写真を撮っているのだと言う。
動画素材収録のため、iPhone片手に海と空を撮影していた僕に気づいたらしく、腰を下ろしたと同時に声をかけて来たのです。
偶然もう1本持っていた「さんぴん茶」を差し出すと、喜んで受け取ってくれた。彼女のお父さんは軍人で、一緒に基地内で生活している様子。
今日は家族でバーベキューに来ているが、彼女は趣味のカメラに夢中だとか。
彼女の撮った写真を見せてもらい、オススメのアングルを細かく教えてもらいました。色々とテクニックを語っていましたが、専門的すぎて僕には良く分からなかった。
しばらくすると彼女のお父さんがやってきた。
流石にデカイ。ただでさえデカイアメリカ人、しかも軍人で鍛え上げられているから尚更です。
僕を睨んでいるのか。
きっと娘を日本人のオッサンがたぶらかしている様に映ったのだろう。
咄嗟に僕の方から声を掛けた。先制攻撃だ。
娘さんの写真を褒め、スマホの撮影技術を教えてもらった事、さんぴん茶の事、ドキドキしながら兎に角話しまくった。
気がついたら一緒にバーベキューを楽しんでいた。
お父さんと肩も組んだ。
奥さんと彼女の弟、そして軍人お友人一家なのか。
全員と仲良くなった。
僕だけお酒は飲めなかったのはとっても残念でした。
いかつく強面の軍人のお父さん。
話をするうちに同じ歳であることが分かった。
軍人ファミリーと日本人のオッサンのひととき。
岸田新総裁よりも先に米国と友好関係を築けた。
相棒と那覇市内へ戻る最中、また酷い大渋滞が待っていた。
でも、行きとは違う。
明らかに心地良い大渋滞でした。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
10月ですが、今日は夏日でした。体調を崩さないように。🌱
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