オールドレンズと共に歩く
自分より年上のレンズ。
60年近く前に売られていたレンズを、少し前にメルカリでゲットしたんだ。
半信半疑で試してみたら、これがまたレトロ調ですこぶる良いではないか。メルカリで六千円だったこのレンズ。大人のオモチャとして最高の一品かもしれない。
今年の2月、突然の積雪で断念した勝尾寺。すっぽり空いた土曜日の隙間時間を狙って行ってみる事にしました。その日の千里中央駅のバス停は外国人で溢れ返っていた。彼らが手にしているガイドブックをこっそり覗いてみると、なんと勝尾寺が掲載されているではないか。ダルマ寺って紹介されている。
30分に1本程度しかないローカルバス。
先に並んでいたのに、何故か席に座れない。子供の頃に熱中したフルーツバスケットを思い出してしまった。まるでカオス。このヤロー、ここは日本だ。確かに大阪ではあるが、少なくとも日本だ。お前らの国ではない。そう言ってやりたかったが、そっと胸の奥にしまっておきました。
ぎゅうぎゅう詰のバスの中を40分。オッサンには辛い。
自分の匂いなのか、前に立つオッサンの匂いなのか分からない。具合が悪くなりかけたところで、目的地の勝尾寺に到着。
なるほど、これは人気が出る訳だ。外国人受けする理由が分かりました。
極楽浄土を絵に描いたままの風景で、可愛らしいダルマが彼方此方に転がっている。こりゃ凄いわ。
休日の昼下がり、中年のオッサンがお兄さんレンズを片手にお散歩しました。古いものはさっさと捨てられ、新しい物が脚光を浴びる時代。歳を取ったのか、そんな時代に些か疑問を抱き、ふと手にした古き良きレンズと向き合い実感しました。必ずしも新しいものが良いのではない。古い時代があってこその新しい時代なんだと。
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。🌱
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