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今年の喫茶百名店で楽しむ至福の香り

空港に降り立つと気温はたったの6℃、さっきまでの神戸とは大違いだ。
空港ロビーから外に出てきた乗客たちは、気温の差に驚いたのか、揃ってダウンジャケットやコートを取り出している。
信州松本はすっかり秋も終盤に差し掛かっているんだ。


どっしりと立ちはだかる北アルプスの山脈は、際立った稜線を深く透き通った闇にうっすらと姿を映し出している。闇に溶け込んでいてもその存在感は格別で、音もなく周囲の建物全体を吸い込んでいるようだ。


明後日は東京からやってくる友人の医師と新しいビジネスの作戦会議を行うことになっているのですが、僕は一足早く松本入りしたのです。それには理由があるんです。


松本を堪能したい。。。


前回訪れたときは感染症真っ只中で、市内をゆっくり散策することができなかった。だから、今回は余裕を持って松本に入り、土曜日はゆっくり散歩をしながら街を散策たべあるきしようと決めていたのです。


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ちょうど紅葉時期ということもあり、四柱神社は多くの人で賑わっていました。七五三なのだろうか、紋付袴姿のちびっ子が、一緒に来たのであろう両親や、爺ちゃん婆ちゃんらと楽しそうに話している。その奥では結婚式なのだろうか、白無垢の新婦さんがこれまた幸せそうに写真撮影をしている。


そんな光景を横目で見ながら、僕はお目当ての蕎麦屋に駆け込んだ。
松本に来ると必ず訪れる蕎麦屋がある。開店とほぼ同時に入店したのですが、気がついたらもう満席。皆んな暇なのかなぁ。いや、僕も暇なのか。


夏前に来た時と若干メニューが違うようですが、やっぱり期待を裏切らない。筆舌に表現し難い感動的な味と風味。別段蕎麦に拘っているわけではないけど、¥1,900出す価値は間違いなくある。


神社の鳥居をくぐって川沿いの小径をぶらぶら歩いていると、短パンとTシャツ姿の外国人が歩いてくる。もう冬が近いというのに半袖短パン。全く季節感がないというか、強靭な肉体というのか、、、。
少し羨ましかったりもしますが。


川の先にはすっかり色を落としてしまった山々が見える。少し前までは深い緑色だった余韻を残しながら、徐々に紅く色づきはじめている。
小径を少しだけ進むと右手の橋の向こう側に次のお目当ての店がある。


松本で一番有名な喫茶店「まるも」だ。
今年の食べログ喫茶店100名店に選ばれている由緒あるお店なのです。


「はじめから決めていました!」
そう叫びたくなる気分で吸い込まれるようにお店へと入って行った。


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さすが、城下町の名残を色濃く残す店内は、民芸家具が配置されており、アンティークで洗練されたたたずまい。そんな落ち着いた雰囲気の中で香るコーヒーには透き通った酸味とコクがある。美味しい水で丁寧に淹れられた濃いめの一杯。一番人気のモンブランと一緒に注文するのがツーなのだとか。


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たまにはこんなお店でノマドワークしたかった。
そんな細やかな願いが今日叶いました。


明日からまた頑張ろう。
遠くに見える常念岳を眺めながらそう誓った。


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最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
体調を崩さないようにご自愛ください。🍁


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