【ネビド】個人購入のリスク ーオンライン診療で急増中の相談ー
近年、海外からの個人購入で、ホルモン剤がいろいろと買えるようになりましたね。
今日は、個人購入のリスク・注意点をお話したいと思います。
各病院・クリニックは、安全性の高い取引先から、薬を購入しています。
薬に何か混じっていないか。
期限は問題ないか。
安全面に問題はないか。
ここ数か月、
海外ネビドの個人購入者が非常に多いな、と感じています。
ネビド(NEBIDO):ウンデカン酸テストステロン
長期作用型テストステロン注射
というお問い合わせが多いのですが…
どこの会社からの薬か不明であるため、その依頼はお受けしておりません。
実は、
ネビドを海外から個人で購入後、他院で注射し、肝機能障害を生じた方に何名か出会ったことがあります。
このようなオンライン相談が増えています。
確かに、テストステロン製剤は肝機能障害のリスクはあるのですが…
今まで長期間ネビドを投与していたが肝機能異常はなく、
今回のネビド1本投与後に、
急に肝機能低下を生じたとのことでした。
たまたまなのか……………………???
と思いましたが。
ネビド投与後の肝機能障害のご相談者によく話を聞くと。
皆、ネビドの個人購入者だったのです。
どの薬もリスクはあります。
医師処方のテストステロン製剤(エナルモン、テスチノン、ネビド、セルノス、リアンドロンなど)であっても、
人によっては、肝機能障害が生じることもあります。
(既往歴や年齢など、個人差はありますが)
しかし、個人購入ではさらに色々なリスクが上がる可能性があるのでは、と思います。
個人購入の場合、その会社の薬取り扱い方法やルートが不明です。
同じ薬品名であっても、医師処方のものを使用することを薦めます。
どんなに安くても、
その後、入院や体調不良などが起こることがあり、
仕事の長期離脱となれば、プラスではなくマイナスになります。
定期的に血液検査や医師診察を行いながら、
安全にホルモン療法を行うことを推奨します。
オンライン診療では、
ホルモン療法の間隔・内容・治療方針などご相談可能です。
関東県内に住んでいるけれども、なかなか休みが取れない。でも相談したい方。
相談したいことがあるけれど、遠方で受診が難しい……方は、ぜひご利用ください。
トランスジェンダー外来オンライン診療では、どんなご相談もお受けしております。
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