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【AGA薬】とトランスジェンダー

最近、トランス男性の髪の悩み相談が増えています。

男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)治療薬のフィナステリドやデュタステリドを飲む人も増えてきました。
一方で海外では、トランス女性も飲んでいることがありますね。

まず、トランス男性とAGA薬について

LUNAクリニック・PHCでは、AGA薬のフィナステリド(プロペシア)/ デュタステリド(ザガーロ)の処方を行っています。

毛髪減少は、テストステロンから変換して作られるDHT(ジヒドロテストステロン)が原因です。
AGA薬とは、5α-還元酵素(5α-R)の阻害薬で、
テストステロン→DHTへの変換をブロックする作用があります。

AGA薬のわかりやすい説明はこちら↓

次にトランス女性とAGA薬について

「髪の毛が薄くなってきたことが気になる…」と思い、飲んでいる方もいらっしゃいますが。
トランス女性の中には、髪の毛を気にしていなくても、抗アンドロゲン(男性ホルモン)薬としてAGA薬を飲んでいる方もいます。

海外では、女性ホルモン補充と抗アンドロゲン薬を組み合わせてホルモン療法を行うことがあります。
それにより、少量の女性ホルモン補充で身体に大きな変化をもたらします。
少量の女性ホルモン補充で効率的に女性化するため、併用療法を行う方が多いです。
その抗アンドロゲン薬として、スピロノラクトンやフィナステリドが使われております。

今まで、LUNAクリニックではスピロノラクトンを処方することが多かったのですが、PHCではフィナステリドを処方し、経過を追っていきたいと思っています。

参考文献↓

さいごに

*くすりはリスクにもなり得ます。
*必ず医療従事者の指示に従い、内服してください。
*自己コントロールは危険な場合もございます。

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