美味!愛知県産のアサリの酒蒸し
昨日、仕事帰りに立ち寄ったスーパーで、久しぶりに愛知県産のアサリを見つけた。
北海道にいた頃は北海道産のアサリばかり食べていたので気付いていなかったが、アサリの漁獲高日本一は愛知県だという。
最近の物流技術の進化は凄い。遠く愛知からはるばる東北の地まで運ばれ、小分けのトレーに乗せられパックされたアサリたちは、そんな長距離移動など全く無かったかのようにラップの下でもぷくぷくとにぎやかに動いていた。
可愛い。
そして、美味しそう(鬼)。
値引きはされておらず、そこそこ良いお値段ではあったのだが、夕方のスーパーでここまで新鮮で元気なのを見つけて素通りなど出来るものか。
アサリを買い物かごに入れてから視線を移すと、宮城県産の小ぶりのメヒカリがあった。こちらも小ぶりとはいえキラキラ光って新鮮そのもの。にもかかわらず半額の値引きシールが貼られていたので、即、買い物かごへ。
夕方のスーパーの鮮魚売り場は誘惑が多い。
帰宅して、まずはアサリをザルに移して流水でこすりながら水洗い。
そして砂抜き。ステンレスのボウルにアサリを移して、かぶるくらいの水を張る。そこに小さじ1杯程度の塩を入れ、ボウルにアルミホイルをかぶせて冷蔵庫へ。
今回は30分後ほどで砂抜き完了。
アサリをふたたびザルに移して水を切ったら、電子レンジ用のタジン鍋へ。刻みネギをのせ、料理酒を大さじ3振りかけて電子レンジで加熱すること3分。
美味!
ぷりぷりのアサリも美味しかったが、何より出汁が最高に美味しかった。
これは日本酒だよね、と冷蔵庫から夫が出してきたのは、宮城・加美町の中勇(なかゆう)酒造店さんの「天上夢幻 純米吟醸 夏吟」。
フルーティーな中にお米の旨味もしっかり感じられる、スッキリとした美味しさの夏酒。
あさりの出汁をちびりと味わいながら、よく冷えたフルーティーな日本酒をいただけば、お口の中はふんわり旨味天国。
月曜から超贅沢な晩酌になってしまった。
ちなみに、小ぶりのメヒカリは唐揚げにしていただいた。
小さいメヒカリはザルで洗うだけでウロコも落ちるので下処理がラクである。すぐに火が通るので二度揚げ不要なのも嬉しい。
ウロコとワタを取って洗い、キッチンペーパーで水気をよく取ってから片栗粉と一緒にビニール袋に入れてカシャカシャ。粉をまぶしたら小さなテフロン鍋に1センチ弱のサラダ油を温め、カラリと揚げれば出来上がり。
こちらも美味しかった。
脂ののった大きなメヒカリも美味しいが、小ぶりのメヒカリのから揚げもサクサクして美味しい。
おやつ感覚でカリカリサクサクと箸がすすみ、気付けば完食していた。
地元の魚も、遠くの魚介類も、毎日美味しくいただけるのは幸せである。
特にアサリは、昨年の熊本県の産地偽装問題発覚以降、産地を問わずアサリ自体がスーパーの店頭から消えてしまった時期もあった。
真面目に生産に取り組んできた他の多くの地域の方々にとっては、筆舌に尽くしがたい思いがあったことだろう。
風評被害を乗り越えて、またこうして普通に買って食べられるようになったのは嬉しい。
これからも、感謝して美味しくいただこうと思う。
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