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金華サバは加工品も美味しい!


 「金華さば」をご存知だろうか?
 石巻の金華山沖(きんかさんおき)で獲れて、石巻魚市場で水揚げされるブランド鯖。
(ちなみに金華山は、「山」ではない。宮城県石巻市の「島」である。詳細は下記リンクを参照願いたい)


 ただし、この金華山周辺で獲れるサバがすべて「金華サバ」として流通しているわけでばない。実は、そのブランド基準は厳しく定められている。
 ブランド基準を石巻市の魚市場のホームページで見てみる。

(サイト下部より 石巻魚市場の紹介)
 金華山沖漁場を控え魚種が豊富で、沿岸漁業はもとより沖合遠洋漁業の拠点としても名高く、リアス式海岸という地形のため養殖漁場としても優れ、四季を通じて多くの新鮮な魚介類が水揚されます

『金華さば』
 南三陸金華山周辺海域で定置網、一本釣、まき網によって漁獲された高鮮度で脂のり抜群の大型マサバ

石巻魚市場サイト内「金華ブランド」より引用

 上記サイトに記載されているように、金華山沖も三陸独特の岩礁が入り組んだリアス式海岸の地形。岩礁により波も穏やかなことから、多種多様な魚にとって居心地の良いすみかとなりプランクトンも豊富なため、結果的に豊かな漁場となっているのだろう。
 そんな豊かな海で漁獲される美味しいサバ。
 その中でも、「金華さば」として流通するものは、また別格。
 宮城県石巻港の「金華ものブランド化事業推進委員会」において、その品質体重はもちろん漁獲水域漁法、さらに漁獲期間等厳格なブランド基準をすべてクリアしたものだけが「金華さば(金華鯖)」として出荷されるのである。

 だから、美味い。

 私も、上記サイトに表示されている認証シールが貼られたものを、何度かいただいたことがある。
 脂のノリ、じゅわーっと本当に凄かった。
 旨味、食感、本当に凄かった。
 めちゃくちゃ美味かった。
 写真を撮らなかったことが悔やまれる。いやもうマジ感動するくらい美味かった。
 (・・・思い出したら語彙力崩壊。申し訳ありません・・・)

 
 そんな絶品「金華さば」、獲れたてピチピチの美味さを味わえるのは毎年11月下旬から12月にかけて。
 上記のとおり、漁獲期間も厳しく定められているので、一年中食べられるものではない。

 けれど、加工品なら一年中味わうことが出来る。

石巻・平塚水産の「金華さばのスモーク風味」!
人気のさばサンドもこれがあれば簡単♪

 こちらは、先日石巻方面に出かけた際に買ってきた「金華さばのスモーク風味」。
 一年中購入出来る、我が家の定番のひとつ。
 そのまま食べても美味しいのだが、今回はいつものペペロンチーノの仕上げに荒くほぐしてのせてみた。
 

細かくほぐすのがもったいない気がして、ほぐすというよりバキバキ割ったらこうなった;

 
 見た目が雑すぎて美味しさが伝えられず申し訳ないが、味は最高。
 美味しかった!


 以前ご紹介した木の屋石巻水産さんの缶詰をはじめ、石巻では、こうした金華さばの美味しい加工品がいくつも製造・販売されている。
 生魚が苦手な方、あるいは魚の処理や調理はちょっとハードルが高い、という方にも、こうした加工品で美味しさに出会っていただけたら、と思う。
 そして、いつか、旬の時期に、獲れたて焼きたての金華さばの美味しさを是非味わっていただきたい。


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 以下は、余談だが

 冒頭でリンクをご紹介したWikipediaにもあるとおり、金華山には小金山神社(こがねやまじんじゃ)という神社があり、島全体がこの神社の神域とされている。


 Wikipediaには「三年続けてお参りすれば一生お金に困ることはない」との言い伝えが記載されているが、神社のホームページにはどこにもそんなことは書いていないのでご注意を。
 ついでに、金華さばやその他の金華ブランドの宣伝にそんな言い伝えを書いているのも見た事が無い。
 漁師の心意気そのままに、三陸の海の幸は、美味しさと品質だけで真っ向勝負。
 そういうところも、好印象。


 でも
 常日頃、非科学的なデマやオカルト的なものは一切信じない・騙されないように生活している私も、金華山付近を通る際には手を合わせて拝んでいるのも事実だったりする。

・・・ああ小市民(by嘉門達夫さん)


 何はともあれ、金華サバ。
 金運はともかく美味さにテンションが上がるのは間違いないので、是非お試しを。

 


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