茨城常磐もののあんこう唐揚げと、福島・浪江町の日本酒で幸せ晩酌
残業で帰宅が遅くなった昨夜。晩酌は、先日福島で買ってきたあんこう唐揚げにした。
相馬の「浜の駅 松川浦」で買ってきた茨城県産の冷凍あんこうは、一口サイズに切られて下処理済。唐揚げ用の粉も振ってある状態なので、あとは凍ったまま油で揚げるだけである。一切れが薄いので鍋に深さ1センチほどの油を温めるだけで揚げられるのも家計に嬉しく、何より簡単にメインの一品となるのがありがたい。
前日から洗って水に浸しておいた青大豆を塩茹でしたものと、小松菜の新品種らしい「河北菜」という野菜とたまごのニンニク炒めを添えれば、30分もかからずに晩酌の用意が出来た。
茨城県産あんこうの唐揚げ
宮城県産 河北菜の中華風にんにく炒め
宮城・大崎産 青大豆の塩茹で
あんこう唐揚げを見て夫が冷蔵庫から出してきたのは、同じく先日福島で夫が買ってきた日本酒。
ラベルも華やかな「磐城壽 純米吟醸 壽こすもす」は、浪江町の「道の駅 なみえ」に併設された「なみえの技・なりわい館」内の酒蔵で夫が購入してきた、鈴木酒造店の福袋に入っていたうちの1本。
年末に放送された、吉田類さんのテレビ番組「酒場放浪記」の中で類さんも試飲されていたお酒である。
浪江町の町花であるコスモスから酵母を分離して醸されたお酒だという。もちろん、水も米も浪江町産。
まずは、茨城県産のあんこう唐揚げをいただく。
サクッとした衣の中は、旨味たっぷりのふわふわの身と、コラーゲンのかたまりのようなぷにぷにの皮。食感が楽しく、どちらも美味しい。
「当たり前だけど、この前のあんこう鍋と同じ味がする。」
そう言って、夫が笑う。確かにそうだと、私もつられて笑ってしまう。
同じ魚だから同じ味なのは当たり前なのだけれど、「あんこうの味」をしっかり覚えるほどに我が家であんこうを食べる機会が多くなっていることに気付いて、あらためて嬉しく思った。
テレビやイラストではお馴染みの深海魚。とはいえ、自分で捌くとなると、なかなか難しそうなあんこう。その魚を、こうして普段の食事で美味しく味わうことが出来るのは本当にありがたい。
あんこうを味わってから、よく冷えた日本酒をいただく。
フルーティー。けれど甘すぎず、お魚とともにいただきたくなる優しい口当たり。口の中にふわりと広がる磐城壽の優しい旨味が、口の中に残るあんこうの旨味と相俟って、たまらない美味さ。
これもやはり港町のお酒なのだなぁ、と、あらためて思う。
地元野菜も大豆も美味しくて、いつも以上の簡単調理・節約晩酌ながら、昨夜も嬉しくて幸せなひとときを過ごした。
まだまだ忙しい日々が続くけれど、しっかり食べて、元気に過ごしたいと思う。