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宮城に来て三度目のお盆

石巻の実家の大葉とジャガイモのポテトサラダ
石巻の実家のトマトのカプレーゼ
宮城県産の生カツオ
石巻・万石浦のホヤ刺
キュウリの紫蘇漬け

 宮城移住後、三度目のお盆休みを過ごしている。
 前職は電気工事業、現職は配管工事業(給排水衛生工事)だけれど、いずれにせよお盆休みをしっかり休めるのは建設業の良いところ。この業界の働きやすさの魅力が若い人達にももっと伝われば良いなぁと思いつつ、久しぶりに仕事を完全に忘れての日々を過ごしている。


 思い返せば一昨年、宮城に来て初めてのお盆は、今の夫との入籍前だった。
 夫とは、すでに一緒に暮らしていた。
 また、翌年に入籍することは決めていた。それで移住直後に、夫の実家のある石巻にはご挨拶に行っていた。
 しかし、まだ全国各地で感染予防への強い呼びかけがされていた時期。高齢の義父母に配慮して、大勢の人の動きがあるお盆の時期の帰省は自粛して、自宅で過ごしていた。

 その後、義父が亡くなり、昨年のお盆は初盆。
 石巻での法事の日々。

 そして、今年。
 やっと、義実家でゆっくりと義父を偲んで過ごせるかと思いきや、天気予報は日本全国各地で荒れ模様。

 明日は天気が悪くなりそうだから、と、今朝のうちに迎え火を焚いた義母。

「大丈夫!(仏壇に)おはぎと萩の月あるから、お父さんもう帰って来てる!」

 笑ってそう言いながら早めの帰宅を促す義母の言葉に甘えて、お盆の間ずっといる予定だった石巻には一泊しただけで帰宅。

 とはいえ、昨日も今日も、天気予報を確かめながら石巻市内各所あちこちお参りして過ごした。
 そして、帰宅後の今は、テレビで高校野球を観戦しながら、石巻で買ってきた宮城県産の生カツオと万石浦のホヤ、義実家の畑で義母が育てた野菜で晩酌。

 石巻の義実家は、津波で被災し大規模半壊で住むことが出来なくなった。
 避難所と仮設住宅での暮らしを経て、もとの家と同じ土地を嵩上げし、建て直して今に至る。
 勿論、畑も、津波を被った場所。
 小さな家庭菜園だけれど、そこで日々の食卓を彩る様々な野菜と、義母の好きな花々が育っているのを見ると、いつも、感動とも尊敬ともなんとも言い表せない感情が湧き上がってくる。


 宮城に、
 東北に、
 たくさんの人が来て欲しい。
 来て、美味しい地元の魚や野菜を食べて、楽しんで欲しい。

 自分は移住者だけれど、あらためてそんなことを思いながら、このお盆休みを過ごしている。

 お休み中の方々も、お仕事中の方々も、どうかご安全に。
 良い夏を。

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