りんごがたっぷり溶けてるカレーをりんごの名産地・青森の金木で味わってきた
りんごとハチミツとろ~り溶けてる、と言えば西城秀樹さんの歌声が脳裏に蘇る私は、昭和のバーモンドカレー世代である。
大人になってから自宅でカレーを作る際に使用するのはジャワカレーばかりになっていたが、それでも美味しいカレーの隠し味といえばすりおろしたリンゴ、というのは無意識化にインプットされていた気がする。
そんな私は今回、りんごの名産地である青森県を訪れた際に、カレーを食べてきた。場所は、青森県五所川原市金木。
津軽鉄道の芦野公園駅旧駅舎を利用した「赤い屋根の喫茶店 駅舎」である。
お店のウェブサイトにも記載されているとおり、こちらのお店は津軽鉄道の芦野公園旧駅舎を活用した喫茶店であるとともに、現在も津軽鉄道の切符が販売されており、駅としての機能もある場所である。
現在は五所川原市になっているが、金木町といえば津軽三味線発祥の地として広く知られている土地であり、また作家・太宰治の生誕の地でもある。
中に入る。
落ち着いた空間。初めてなのに、ホッとする。
この日はあいにく雨が降ったり止んだりの空模様だったのだが、雨が止むと、かつての駅舎そのままの店内には木漏れ日が差し込んでいた。
また、喫茶店の中はギャラリーとしても開放されているという。この日は、たくさんの写真が飾られていた。
こちらのお店はカレーが美味しいと聞いていたのだが、おすすめの名物カレーにも「激馬かなぎカレー」「スリスリりんごカレー」「ビーフカレー」の3種類があり、どれも美味しそう。
でも、せっかく青森に来たのだから、りんごのカレーを食べたい。りんご入りのカレー、絶対美味しいし。
というわけで、私はスリスリりんごカレーを。夫は迷った末に、ここでしか食べられないものをと、激馬かなぎカレーを。
それぞれ、辛口でオーダー。
待つこと数分。
「これ、うんまぁぁぁ~い!」
「こっちも、うんまぁぁぁぁ~い!!」
ヒデキ感激ならぬ、夫婦感激。
スリスリりんごカレーは、隠し味のレベルではないすりおろしりんごたっぷりの食感。それでいて味はりんごそのものではなく、しっかりとした旨味のカレーである。辛口でもマイルドな味わいなのだが、かといって甘すぎず、カレーの旨味が口の中に広がる。食べるほどに美味しい。スプーンが止まらない。一体どうやって作っているのだろう?
夫の激馬かなぎカレーも一口味見させてもらったのだが、こちらはかなりスパイシー。けれど激辛系の刺激ではなく、旨味たっぷりの濃厚な味わいである。これもまた美味しい。
添えられたスープの味わいも程よく、あっという間に完食。
大満足のお昼となった。
ここも、また是非再訪したい。
「赤い屋根の喫茶店 駅舎」は、初めてなのにホッとする雰囲気と美味しさの、素敵なお店でした。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?