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間違いも正しいもないけれど

歌詞の朗読をしてみると、メロディーラインに引っ張られて、イントネーションがおかしくなってしまう。

先日の、ごきげんらじおの収録で
そんなことがあり、童謡の「赤とんぼ」の影響で、多くのひとが「赤とんぼ」のイントネーションが変わってしまった話を聞いた。

確かに。
_-- が正しいはずだけど -__ と言っちゃう人見たことあるなぁ。

言葉は、少しずつ変わっていく。

例えば「彼氏」
-__ と言うのがおそらく正しいはず。
でも40代前半の私たちも、会話では「_--」と話している。

「全然大丈夫」も、本来は「全然」のあとは否定的な言葉がくるのが一般的だったんじゃないかと思う。

今では、違和感がなくなってきた。

それでも、気になることがいくつかある。

「迎えに行く」を「むかいにいく」
「言われた」を「ゆわれた」
「延々と」を「永遠と」
これもいつか違和感がなくなるのだろうか。

若者言葉かと思いきや、そうでもないようで、50代、60代の方から聞く事もある。
慣れてしまえば、あまり気にせずに過ごせる日も近いのかもしれない。

聞こえてくる音を基準に言葉を使う人
読み書きの経験を軸に言葉を使う人
色々な人がいる。

正しい、間違いは確かにあるけれど
自分だって間違えているかもしれないんだから、やはり「けしからん!」という目線では暮らしていたくない。


先日股関節を傷めたとき「区関節大丈夫?」と心配してくれた人に
あえて「股関節、大丈夫だよ!」と返信した。

あれは、失礼ではなかっただろうか。
嫌味に見えなかっただろうか。

訂正したり、否定したりすることに
触りたくない自分がいる。

嫌われたくない。
誤解されたくない。

そうビクビク暮らす事に、ちょっと疲れやすくなってしまったような。

これが加齢!?

嫌われたくない。
誤解されたくない。

そう思って暮らしていると、かえって誤解を生み、嫌われてしまうことがある。

どうすりゃいいのさ。

私も、少しずつ変わって行って
「ちゃんと」「ほどよく」流れて行きたい。

そんな私は、文末に「。」のついたLINEをもらうだけで、ちょっとその人を好きになる。

文章を丁寧に書ける人は、なんだか自分を大切に扱ってくれているように「良い勘違い」をさせてくれる。

世界って複雑だな。

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