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採用からなぜ広報に?はじめましてSACOです

初めまして、30歳になるタイミングで採用から広報に転身し、現在テックベンチャーの広報統括をやっている社会人9年目のSACO(さこ)です。

採用として経験を積んできた私が、なぜ広報にチャレンジしようと思ったのか。その経緯について今回書いてみます。採用担当としてどんなキャリアの選択肢があるのか迷っている方などに参考になれば嬉しいです。

本文中のコメント (1)

もともとIT企業の採用担当として、海外エンジニア採用をメインにやっていました。人材紹介エージェントは使わずダイレクトリクルーティングにこだわり、多いときには年間120名ほどの海外採用を1人で行っていました。深夜0時から始まるIIT(インド工科大学)での面接や、シンガポールの政府・大学との産官学プロジェクトなど、ユニークな経験をしてきたので、それはまたのちにご紹介できたらと思います。

採用の業務とは

採用って人と面接して合否を決める?それだけではありません。

<採用の仕事>
・欲しい人の条件を定義する
・選考の基準を決める
・候補者を集める
・会社や部門のことをよく知り、説明する・売り込む
・面接やテストを行い、候補者と会社互いのマッチを見る
・入社に向けた準備をする・採用後の活躍を見守る
・大量のデータを整理・分析して次に活かす
などなど.....

意外と多岐にわたり、幅広いのです。

精度高く見極める力や人のキャリアに寄り添う力はもちろん欠かせないのですが、その他にも例えば

・社内の人材ニーズを言語化して整理するコンサル的な力
・マスに仕掛けて魅力を伝える広報的な力
・1人の候補者に会社を売り込む営業的な力
・大量の情報をさばく・スケジュール管理する事務的な力
・データを分析して次の戦略を決めるデータアナリスト的な力

など、あらゆる力が試されます。

採用を通して気づいたこと

採用は会社をつくり上げていく上でとても重要な仕事です。スーパースターを集めてくることで、自分1人では到底なし得ないことを、彼らを通して実現できる、とても夢のある仕事だと思っています。

奥深く、難しい。だからいろんなチャレンジができる。さらに求められる力も幅広いので、全領域を数年間全力でやり切ってみることで、自分の得意なこと・苦手なことに気づくことができる

自分の場合は、面接での見極めや会社の売り込みはどうも自信が持てませんでした。工夫をして精度を高める努力をしても、得意な人と比べて追いつける気がしない。

一方で、ブランディング戦略を考えて形にするのは、とても楽しんでやっている自分がいました。自然と応募が増えていって、1年で7倍以上になるなど結果も出て、自分でも驚きました。もともと小さい頃から読書感想文などが大の苦手で、書くことに苦手意識を持っていたので意外な発見でした。

採用の一連の業務のなかで、広報の部分は自分にとって「好きで得意なこと」だと実感していきました。広報分野に集中できたらどんなに楽しいか、と次第に企業広報への転身を夢見るようになりました。

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採用から広報への転職は簡単なのか

採用としてやって来て3年半。広報への転身を目指して転職活動をしてみることにしました。

企業広報の求人に書いてある求めるスキル・経験を見てみると、本質的には採用の広報で積んだ経験と同じに思える部分が多くあったので、企業広報でもやっていける自信が少なからずありました。しかし履歴書を出してみると、企業側から見える私はあくまで「採用」の人であって「広報未経験」。書類選考で通過することはありませんでした。

エージェントにも相談してみましたが、「広報にチャレンジするのであれば、未経験可なジュニアポジションから始めるしかない。せっかくこれだけ採用で経験を積んで来たんだから、あまりおすすめはしない」と言われ、当時は採用の道を歩み続けることにしました。

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そこから半年後。転職はもう考えていなかったのですが、あるテック系ベンチャーからLinkedIn経由で採用ポジションのスカウトが来ました。名前も聞いたことない会社だったのですが、「採用広報に注力したいと考えている」と言う文言に惹かれ、話だけでも聞いてみることにしました。今でこそ採用広報が大事だと言われるようになりましたが、当時2年前はまだ採用広報に力を入れている企業が少なかったのです。

一度話を聞いてみると、ビジネスの内容と技術の高さにとても興味が出て、採用ポジションだけど、選考に進んでみてもいいかなという気持ちになり、面接へと進みました。

選考の中で、「実は広報に転身したいと思っている。採用広報の経験から、通じるものがあると思っていた」という話をしてみました。幸いなことに、採用担当の方が共感をしてくださり、広報の素質が十分あるという判断をしてくださり、選考が終わる頃には「広報スペシャリスト」としてオファーをいただくことになりました!

その頃にはすっかり会社自体のファンにもなっていて、広報の専任1人目として、入社をすることにしました。「広報経験○年」という肩書でなく、広報として必要な要素・経験があるかで判断をしてくださる採用担当に出会えて本当によかったと思っています。

採用担当のキャリア

採用担当のキャリアパスについて、悩んでいるという話はよく耳にします。採用を極めるのか、人事領域を広げていくのか、採用アドバイザーとしてフリーランスとして働くのか...など。

先の事ばかり気にせず、採用の中で工夫を凝らしてあらゆる方面で一生懸命やれば、自然と得意・不得意な部分、注力していきたいと思う部分が見えてくるのではと、私は思います。

働き方の多様化が進む中で、採用も大きく変わっていくでしょう。優秀な人材獲得のためには、ますます工夫が必要になっていき、採用はより面白く、より人が大きく成長できる領域へとなっていくでしょう。

現在広報に転身をしてから2年弱。私なりの「企業広報」の仕組みをつくって来ることができました。そこには、採用担当としてやった経験の多くが活かされていると日々感じています。

・企業広報未経験の私が入社をして、どんなことをやって来たのか。
・どのような採用経験が今、広報に活きていると感じるのか。

などなど、これからお話ししていけたらと思います。

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