見出し画像

健やかさへの憧憬

突然夏休みの日記を
noteにしたためてみたりなぞする。

どうにかしちゃっただろ、という暑さのおかげで
寝不足だし、体もだるい。重い。
何もしたくない。

いや、暑さのせいばかりではない。
件の感染症が流行し始めてから1年、1年半、2年と経つにつれ、身体に増して思考が働かなくなってきた。

外出が極端に少ないこともあっただろう。
仕事が変わって急激に忙しくなった。

無気力に支配される時間が日に日に増えて行った。

年齢による変化、とみるのが妥当なのだろうが、
念のために、かかりつけ医に服薬していることと関連がないかを尋ねてみたりもした。

まぁ、関係はないらしい。

あれだけ緊張感を持って、仕事をしていた(契約終了に怯えていたといっても過言ではない)のであるが、それすらも考えられなくなっていた。

海が見たかった。
高原でハイジみたいに過ごしたかった。
ゆっくり味わってお茶したり食事したりしたかった。

2023年の夏。

知人に誘ってもらい、
ハイジになることが叶った。

ひとり時間がたっぷりあって
理想的な夏の休日を手に入れたのだ。

想像していたより日差しが強く、気温も高く、
駆け回るような体力はなかったけれど
備え付けられたハンモックに揺られてみたり、
焼きたてのスコーンとたっぷりの冷たいミルクティーをごくごく飲んだりした。

しあわせでしかない時間

そして、足をぶらぶらさせながら
リフトに何度も乗って、風に吹かれながら
景色を堪能し尽くした。

少し霞んだ空の青と緑の木々が
近づいては遠くなった。

夕方、山を下りてからも
体がふわふわとその感覚を蘇らせるほどに
夢中で乗り続けた。

こんな気分がいいことある?

私は今もまたリフトに乗りたい。

楽しくて楽しくて
自由な気持ちになった。

木陰の湿った土の香りを
いっぱいに吸い込んで
この夏は心地の良いことをたくさんするぞ、
と心に決めた。

忘れたくないから、
名残惜しいから。
なんとなくnoteに綴ってみている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?