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受験に強い味方:My入試カレンダー



志望校の選定は容易ではありません。オンラインでの進路相談を重ねても、最適な受験校を絞り込むのは一筋縄ではいかない作業です。このような状況で、特に受験校の選択肢が5校以上ある場合に役立つのが、「My入試カレンダー」の作成です。このカレンダーは、最終的な出願先の決定を容易にし、受験校の決定から学習スケジュールの計画、さらには複数校からの合格後の最終進学校の選択や入学金の納付決定など、多岐にわたるシーンで大いに役立ちます。入学手続きの日まで有用であるため、作成を強くお勧めします。

すべてを一覧に:効率的な計画の始まり



あるお父様は、地方から都会への受験を考えている娘さんのために、素晴らしい取り組みをしました。大学ごとの「学部学科名」「入試方式」「出願期間」から「試験日」「発表日」「入学手続き期間」に至るまで、候補となる学校全てのデータをExcelにまとめ上げたのです。さらに「入試科目」「配点」も忘れずに。この作業の労力は本当に大変なもので、お子さんを思うご家族の熱意が素晴らしいと感じたものです。



自分だけのオリジナルカレンダー:家族会議の強い味方


このカレンダーは、縦に大学名、横に日程を並べ、印刷すると非常に見やすくなります。家族会議での議論も、このカレンダーがあれば一層スムーズに。実際、このお父様の取り組みは、私が進路相談で推奨するものよりもはるかに詳細で、非常に印象的でした。

更なる詳細へのこだわり

また、こんな事例もありました。実際に受験を経験した先輩として、妹さんをサポートしたお兄さん。自身が受験した際に、遠方の大学を受験することで困ったことを踏まえて、細かな情報をカレンダーに盛り込んでいました。「募集定員」「検定料」「入学金」など、より詳細な情報を追加し、受験する妹さんにとって役立つ情報をまとめました。さらに、各大学受験学部の、受験科目、配点に加えて、出題傾向や模試のボーダーラインや、現在のレベルまで書き込まれていました。これらの情報は、受験校を決定する際、または決定した後に確認しなければならない重要事項ばかりです。一か所にまとめてあると、見やすく、便利です。

受験生とその家族にとっての便利ツール

受験校を入力するだけでオリジナルのカレンダーが自動的に生成されるようなツールがあれば、どれほど便利でしょうか。私自身、以前の職場で情報発信サイトの運営に携わっていた際、このようなツールを作成したことがありますが、今のところそんな便利なものはあまり存在しないようなので、ご家庭ごとに、作るのがよいでしょう。逆に、大学によっては、ホームページを見ると細かなカレンダーを載せてくれているケースもありますので、注意してみると助けとなるでしょう。

受験の全体像を把握する

さらに受験校が決まったら、受験会場までのルートや所要時間、遠方受験の場合の宿泊施設選び、高校への推薦書類作成の依頼など、細かい準備も重要です。これらの情報を事前に整理し、計画を立てることで、受験当日のスムーズな進行につながります。
お勧めするのは、こういった、一見受験合格とは関係なさそうなことこそ、「なるべく早く」計画しておくことです。
もっと言えば、受験時間帯から逆算して、交通の手段、家を出る時間帯、食事や、移動時間や試験当日の休憩時間をどう過ごすか、昼食はどうするか、など、事前に考えておくことは山ほどあることに気づきます。また、リアルに当日の臨場感を想像することで、やる気、モチベーションが高まる効果が期待できます。こういったことも、入試カレンダーに付け加えるとよいですね。


募集要項の徹底チェック

昨今、多くの大学では募集要項にこれらの細かい情報が記載されています。すべての情報を読み込み、万全の準備をすることをお勧めします。

その他


■「寮のある大学」で「受験前に入寮申し込みを受けつけているケース」があります。まさかです!普通、合格してからだと思いますよね? ところが、先輩の退寮と、新入生の入寮をスムーズに入れ替えするためでしょうか、このように、「合格するか決まっていなくとも、事前に申し込みが締め切られていることがある」ので、大学の募集要項には隅々まで目を通しておきましょう。

■「予約型奨学金」についても同様です。
最近は、経済的理由で大学受験を断念したり、アルバイトが学業を妨げたりすることを避けるため、大学独自に「返済不要の奨学金」でサポート体制をとる大学がかなりあります。
そして、「受験前に予約」する「予約型奨学金」も増えていますが、案外知らない受験生が多いのです。「後で知って残念だった」ということのないよう、受験の際はよく調べて、有効に活用しましょう。

こうしてできたMy入試カレンダーの写真スマホに保存し、家族で共有すれば、更に便利です。幸運を祈っています。


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