マガジンのカバー画像

セールス・グロース・マガジン

122
売上アップや事業成長のヒントが得られるコンテンツをアーカイブ。読んで学べる、実践できる記事を厳選してご紹介します。
運営しているクリエイター

#サブスクリプション

『ブランディングの科学』において否定されていたことの内、Webやアプリでなら通用すると思われるものたち

『ブランディングの科学』というマーケティング本 『ブランディングの科学』という書籍がある。これはタイトルにこそブランディングという文字が入っているが、マーケティングの本だ。 その内容は、エビデンスを基に正しいマーケティングの法則を見出し、提示するというもの。これまでマーケティングの常識としてマーケターに広く信じられてきたもの、特にコトラーらによる理論が次々とエビデンスを伴って否定され、新しい法則・データが提示される。 紹介されるのは十数年〜数十年の研究に基づいたエビデンス

ネットフリックスの過去最高の業績から値上げの影響とコンテンツ投資を検証する

米国時間で1/22、ネットフリックスの年次決算が発表されましたね。 内容は、売上・利益・ユーザー数ともに順調に成長。過去最高といってよい業績で株価は右肩上がりです。(この記事を書いている1/29現在、株価はわずか4営業日で21%上昇) そこで今回は、投資家の目線からNetflixの業績のどこがどのようによいのか、決算発表の内容を考えてみます。 また、昨年10月には、米国で月額料金の値上げがありましたが(私も記事を書きました)、これがユーザーに受け入れられたのか、今後の影

海外事例から学ぶ SaaS企業の基本的なPL構造

今回は、SaaS企業のPL構造についてご説明します。 PL構造といっても、売上高は、ストック型の売上高(Subscription)とそれ以外の単発の売上高の2つで、特に追加で説明不要かと思うので、コストをメインで説明します。 SaaS企業のコスト(営業費用)は4つに区分されます。 一つは売上原価です。これはサービス提供に直接関連する費用で、一般的な売上原価とそこまで変わりません。SaaS企業の特徴としては、販管費が「R&D」「S&M」「G&A」の3つに分けられます。

サブスクリプションサービスにおける利用者熱量の把握について

こんにちは。今日はサブスクリプションについて考えてみました。 はじめに先日Netflixで休眠顧客の自動解約を開始するというニュースがでました。 このニュースの意図はなんだろうということで、2つの意見が出ました。 1 サブスクリプションのサービスで、何もせずとも利益貢献してくれているユーザーを切るなんてすごい! 2 休眠利用者は実は少なく、これをやったとしても利益にほぼ影響がでないのでは。むしろこのニュースによって「1」の効果を誘い、それによりブランドロイヤリティーを上

ネットフリックスの値上げから考えるサブスクリプションモデルの適切なKPI設定

Netflix、アメリカで10月から値上げになって、近々日本でも値上げになる可能性が高いらしいですね。 Netflixが日本で提供を開始したのは2015年。この年は、Apple Music やAmazonプライムビデオ、AWA や LINE MUSIC が提供を開始し、サブスク元年と呼ばれました。 「所有」から「利用」へ、「商品」から「サービス」へ、「販売」から「月額課金」へ。このビジネスモデルは “サブスクリプション”( “サブスク” )と呼ばれ、最近では、ファッション