人生でこんなに優しくされたことってあったかなを産科で味わう

大学病院でのお産を考えてる方の参考や励みになれば。今回伝えたいことは「大学病院の産科の助産師さんの『大丈夫!』はものすごく頼りになる」です。

初めて受診したのは妊娠8週0日目。出産希望の受付開始がこのタイミングなのでした。24時間無痛分娩対応の総合病院なので人気かもしれない。そんな思いから受付開始初日にいきました。

この時、離婚することは決まっていて、こちらから離婚届を送付済みの状態。一応結婚してますが、まもなく離婚します、というわけのわからん状態での受診となりました。

ひと通り診察が終わったあと、助産師さんとの面談があり、ここで家族状況などをお話しました。この時の助産師さんの対応が本当によかった。

もうすぐ離婚すること、私自身はフルタイムで働いていて産後も続けること、出産に備えて実家に引越し済みで育児は親にも甘えさせてもらう予定、保育園のことやひとり親として育てることなどすでに市役所に相談済み、などなど包み隠さずお話ししました。ちなみに当時のメンタルの状態は、妊娠がとにもかくにも嬉しくて離婚なぞどうでもよい、という幸せモードでした。

そんな話を助産師さんは親身に聴いてくれて、それは大変だったね、つらかったね、頑張ったね、などのねぎらいも含めて相槌を打ってくれたり、事実確認などをいくつかしたあと、

「わかりました。◯◯さん(私のこと)が赤ちゃんを産んで育てたいという気持ちをお持ちなのがよくわかりました。なので、私たちは全力で◯◯さんをサポートします。

と言ってくれました。

この言葉の威力がすごかった。いま書いてても思わず泣いてしまった。この妙ちきりんな状況の妊婦に対して、受け入れますよ!とドーンと応えてくれたのです。その時もホロっと涙が出てきました。それを見て「ほらー、そりゃ気持ちも不安定で当然よー」と言ってくれたのですが、あの時の涙は確実に嬉し涙で、助産師さんの優しさが本当に嬉しくて出てきたものでした。

ここの産科の助産師さんたちは徹底していて、とにかく妊産婦に対して優しいのでした。それは妊娠中も出産後も1ヶ月検診の時もずっとでした。普段のやりとりでこちらに負担がないようにと配慮してくれている感じもあり。あとは、出産前後でむくみにむくみまくった足を見て、足湯を用意してくれて、さらにはもみほぐしてくれたり。そういえば退院直前に市役所とも連携してくれました。この連携にどんなメリットがあるのかはわからずですが、気にかけてつなごうとしてくれる気持ちがありがたかったです。

そんなこんなの約8ヶ月は、人生でこんなに優しくされたことがあっただろうかと思うほどの優しさを浴びた期間でした。もちろん、赤ちゃんに対しても。全力でサポートしますは本当にその通りでした。

いま思い出しても心が震えるほどの優しさって、あらためてすごいなと思うのでした。

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