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形から入る男

僕は形から入る男。
すぐに見た目に走る。何故なら見ただけでテンションが上がり、ヤル気が出るからだ。

新型コロナでおうち時間が増えた事を機に、料理をする様になった。やり始めると、すぐに見た目もオシャレな良い道具が欲しくなる。奥様の日々の料理を楽にするという言い訳で自分好みの道具を増やしている。最初は包丁だった。



これは大成功だった。チョー切れる!何より奥様が大喜び。まあ、奥様へのプレゼントで買ったモノなのだが、実は自分がメチャ欲しかったからこれに決めた。予想以上に機能が素晴らしく、実際、奥様の日々の料理に大きく貢献した。僕は全く腕が無いので、この包丁の威力を全然活かし切れていないが、見るだけでテンション上がって何かを切りたくなる。あまり手を出すと、奥様の作業効率を下げしまって厳しいご指摘を受けるので注意が必要だ。


数ある見た目アイテムの中でも抜群の見た目番長はこのステンレスフライパンだ。コイツは使い方にコツが必要な、ワガママなヤツなので、火にかける時は気合いが入る。ただ、上手く機嫌を取って威力を発揮させる事ができた時は、味も抜群になるから面白い。あ、奥様を喩えてるわけじゃないですよ?あくまでフライパンです。

やっぱり、気に入った道具は心を弾ませ、何気ない作業も楽しくさせてくれる。だから僕は「形から入る」事をやめない。「形から入る」事は「心を具体で飾る」事だと思うからだ。「飾る」と気持ちを増幅してくれる。僕は、家事は苦手だが、楽しむ為に気に入ったエプロンを買ってもらった。それだけでも気持ちが変わり、ヤル気が出てくる。僕が単純過ぎるだけなのかも知れないが、皆さんに、何事も楽しんで生きるエッセンスとして是非お勧めしたい。

僕はとても大事にしてる本がある。その本に革細工の職人さんにお願いして、オーダーメイドでカバーを作成してもらった。気に入った見た目にする事で手に取る時の気持ちをより深いものに変え、大事にしようとする気持ちも強くなる。これは、夫婦がお互いの感謝や愛情をわざわざ「言葉にして伝える」事に似ている気がする。心や気持ちは、具体化しなければ目に見えないので伝わり辛い。「ありがとう」や「愛してる」と言語化したり、プレゼントや行動で具体化する事は「形から入る」ように見えるだろう。しかし「見た目を飾る」のと同様に「心を具体で飾る」事で、より感謝や、愛情を強く深いものにして行くのではなかろうか。何より自分の心が言語化、具体化によって「心の見た目を飾る」事で、感謝や愛情を再確認し、大事にしようとする心を増幅してくれる作用が重要だと思う。その気持ちが相手の心に影響し、より良い関係を育んで行く事は間違いない。
「形から入る」のも悪くないと思う今日この頃だった。


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