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おうち焼き鳥でたやすくワーイとなる我

 奧さんが焼き鳥を作ってくれました。
 部位は、奧さんが好きな砂ずりと、ぼくが好きなもも。
 買ってきた鶏肉をさばいて串打ちして焼いたのだと。
 塩焼きと味噌だれ焼きがある。味噌だれは、いぜん神戸の《餃子苑》で食べたみそだれを摸して奧さんが作ってくれたものであり、餃子以外の料理にも合う。

 この日は休み前だったということもあり、おつまみ重点の献立がうれしかった。
 いつもおいしい晩酌タイムをありがとう。
 砂ずりは、適度な歯ごたえとさっぱりジューシィな味が美味かった。チューハイが進むやつだ。
 ももは、固すぎず柔らかすぎずの焼き加減だし、脂と味噌だれの味がよく合っていた(塩焼きもうまい)。これもチューハイが進んだ。

 おいしかったので、
「炭火串焼き屋さんやん」
 と言うと奧さんは、
「アイリスオーヤマ焼き屋さんやけどな」
 と応えた。うちのオーブンレンジのメーカーだ。

 オーブン調理なので、串打ちは必須ではないけれど、どうして串にささった鶏肉ってうれしい気持ちになるのだろう。
 この、串に刺さって焼かれた姿が、「なにも考えず肉を食え」という感じがして潔いからだろうか。
 これが、串打ちなしのグリルされた鶏肉だったら、なにか彩り野菜とか添えられてたりすると思うので、「野菜と鶏肉を交互に食べないとな」とかバランスを考えなければならず、ほんの少しだけ気合いがいるような気がする。食べ進め方を考えながら食べるのもワクワクして楽しいけど、シンプルなのも良い。

 いや、ちがうか。あれかな。ぼくは単純に「串打ちした焼鳥」という料理が好きなんだな、きっと。
 食べてるとき「あぁー、食べ進め方を考えずに食べることができてラク!」とか思わないもんな。

 焼き鳥は奥さんも好きであり、ぼくは出張コーヒー屋であると同時に焼き鳥屋の息子でもあるので、今度はぼくが《アイリスオーヤマ焼き鳥・うそめがね》をやろう。

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