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ひとり昼呑みのち公園レイコーで飛んでいく

 ぽんっと授かった土曜のお昼のひとり時間。近所の商店街をあるいて気の向くままに呑み屋に入る。
 何度か来たことのある大衆酒場。アサヒ大瓶、ポテサラ、はまちあら煮を注文して730円。しあわせの価格、1000円を切る。

 ひとり呑みの時、何しながら過ごすかいつも悩む。

「スマホみてるのは味気ないかな」「店員さんや隣の人と会話? いやいや……」「文庫本でも読むか。でも今日持ってないわ」

 そういう諸々は大瓶一本あける頃には関係なくなる。楽しさは選択してたどり着くものではない。

(まぁなんでもいいか)

 せんべろのつもりが、気づけば大瓶もう一本とねぎま串、にんにく唐揚げ、えのき塩焼きをカウンターから注文してる。
 スマホをポケットに仕舞い、ただ雰囲気にたゆたう。

 店を出ると、賑やかな商店街。まるでプールから出たときみたいな気分。

 商店街をそれると大きな公園があるので、コンビニでアイスコーヒー買ってそこで飲んだ。
 休日の公園は親子連れがたくさんいる。
 酩酊した身体に木漏れ日と風とアイスコーヒーを浴びせながら、きゃっきゃと遊ぶこどもたちを眺めてるとしあわせな気持ちになる。

 酔ってるときって自己への「律し」がわやになる。気持ちに正直になるとも言う。
 もしこどもが近くにきたら全力で遊んでると思う。来ないけど。
 事前に考えていたやりたいことややらなきゃいけないことはあるけど、いま直感は違う方向に向いている。
 YouTubeみてたら「あ、アレも見たくなってきた」ってなるように、自分がしたい行動が勝手にサジェストされてくる。

 思いつくこと全部やってると時間が溶けるのでやらんけど、こういうときに思いついた行動はわりと自分の芯への噛み込みが深いので、メモしておいて後日やろうと思う。

読んでいただきありがとうございます!!サポートいただければ、爆発するモチベーションで打鍵する指がソニックブームを生み出しますし、娘のおもちゃと笑顔が増えてしあわせに過ごすことができます。