ホットドッグ・デイ
あの、今日は休日。
なんですけど、朝、奥さんが体調不良っぽかった。でもなんやかんやあって、大丈夫ということがわかった。
安堵。安堵だ。ああ、良かった。とてもそう思った。
そういう感情が、さんぽがてら立ち寄った関西スーパーをワクワクさせた。関西スーパーは良いスーパーですよ。スーパーいろいろあれど、けっこう好きなスーパーである。それが、さらに際立つ。いまの感情。
あの、何が良いのか説明が難しい。どの店もだいたいワクワクする品揃え&陳列ですし。なんか、良い、としか言えない。
あっ、でも、ある。ここが好き! という部分。
あの、「えびの高原」シリーズである。そういうシリーズがある。
「えびの高原ロングサイズウインナー」と「えびの高原牛テールカレー」が、好き。
ちょっと良いもの食べたいな、という気分になったので、ウインナーもカレーも両方買った。まあカレーは旨いですよ。牛テールがルーに溶けててコクがすごい。肉の甘みよ!
あの、ホットドッグに傾倒していた時期がありまして。
ホットドッグってなんか、シンプルで、でも、こうなんつーか「スタイル」があって、なんか好きだった。食べるタイミングがちょっと良くわかんない部分もあるが、それも含め、だからこそ、スタイルが大事な食べ物だと思った。
あの、パンとウィンナーが大事。ホットドッグは。
そう思っている。もっともスマートなホットドッグは、ケチャップもキャベツもピクルスもフライドオニオンもトッピングしない、パンとウインナーだけのものだと思っている。で、ウインナーをね、コスパ高いやつをいろいろ試した中でですね、件の「えびの高原ロングサイズウインナー」が最高だった。しっかり肉の味がして、でも油っこすぎなくてパンを生かし、あと添加物がすくない。
今日行った関西スーパーでは、ウインナーコーナーの側にホットドッグ用のパンが売っていた。
声が聞こえる……
そういえば先日、奥さんが、近所に新しくオープンしたデリカテッセンで、ザワークラウト買ってきていた。
声が聞こえる……
ホットドッグべし……と。
ホットドッグねばならぬ……と!
きょうは休日。いい天気。ワクワクするスーパーで良いウインナーとパン。うちに帰ればザワークラウト。
ホットドッグ用のロールパンを焼く。ウインナーを焼く。挟む。ザワークラウトを添える。コーヒーは淹れておいた。執り行う準備は出来た。
儀を! ホットドッグの、儀、を!
これがスタイル。何がだ。いや、なんかとにかく、軽くも重くもなく食べ時がわからんホットドッグを食べるべきタイミングは食べたいと思ったときに食べる、というそれがぼくの思うスタイルだと思うんですけど、それが来たために、そして材料がそろったために、なんやかんやあって気がつけばそこに、手の中にホットドッグがあり、もうかぶりつく以外に選択の余地はない。
ホットドッグは、一瞬で食べ終わる。食事というにはあまりにも一瞬で。それは食事という行為というよりかはむしろ、日常の中に打ち込むアンカー。何月何日何時何分、こういう朝があり昼があり、ホットドッグがありましたという、ログ。
そう、なんか、あれです。ホットドッグを食べる日はごきげんだ、ということ。
きょうはなんか良い日だな。と思ったら、ホットドッグの楔をうとう。
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