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おれの文章プラクティス

ポメラを買ったのでね、最近ポメラで書くようにしています。
ポメラってのは、あれです。現代版タイプライターみたいなアレです。現代版タイプライターに変身出来るネコの姿を模した魔法生物みたいなコトです。小ぶりなボディでデイパックに忍び込んでくる。

まあ、そういうのはいいんですけど、まあ、文章を書く、ということをもっと当たり前にしたいな、と。んで、文章もっと上手くなりてぇなあ、と。
脳内に閃きいでたるマモノを出来うる限り初速からロスなく言語として顕現せしめる言語センスと筋肉をつけたいな、と。

文章力、鍛えるのはどうすれば良いんだ。
「毎日書く」――とかは、思ったんですけど、もうちょい具体性があったほうが良いのでは。ギターの練習するにも、ただ毎日音ならすだけよりも、弾きたい曲決めてスコア買ってきて練習するほうが、ゴールが定まって気持ち作り安いし、自分のスキルアップの進捗がわかるし、何が得意で何が苦手かも浮き彫りになるし、とても効率が良い。

課題だ。課題が欲しい。

そこで思いつくのが、先月〈note〉界隈を賑わせた例のアレ。
【逆噴射小説大賞】だ。
ざっくり説明すると、
“おまえの考える最強のパルプ小説の冒頭400文字だけを書け。”
という賞レース。
これが非常にエキサイティングだった。

で、実際ぼくもちょこっと書いて3作品だけ投稿したりもした。

いや、あの、400文字という縛りがすげー熱い。おもしろい。縛りプレイおもしろい。書きたいことが全然書けない。
書きたいことが全然書けないんだけど、書きたいことを文字数気にしないで書いてから400文字まで「いやいや無理だわ」とか思いながらなんとか研磨していくと、400文字に収まったりする。
研磨作業の中で、自分の“書きたいこと伝えたいこと”にとってどのセンテンスが重要か、重要じゃないか、が、わかってくる。
文字数を、言葉を、多く費やさなくても、同じエモーションを伝えられる他の表現があることに気づく。あれっすね、因数分解を思い出した。
同小説大賞のタグ検索すると〈note〉にひしめく豪傑たちのパルプ小説冒頭400文字投稿がめちゃくちゃいっぱい読める。

同じ400文字なのに、ぼくの400文字は暗闇の中目の前を懐中電灯で照らした程度の情景しか見えないのに、パルプの荒野で強く生き抜かんとするガンマン達の400文字は、こう、全然ちがう! と思ってですね、びびった。情景が、感情が、人間が、血風が、ベイブが、バンデラスが、視界いっぱいに広がるんですよね。
こう、何でしょうね。将棋とかで、お互い一手ずつしかコマを動かせないはずなのに、実力のある人は怒涛の速さで相手を追い詰めていってしまう、あの感じ。
手数は同じでも、一手ごとの“意味”の密度が桁違い。
同じ400文字でも、描画されるイメージの解像度・捕捉領域がまるで違う。

文字縛り、鍛錬にとても良いと思う。
刀鍛冶が鉄の不純物を取り除くため、ひたすら叩き続けるように、自分の文章を鍛えることができる。できそう。
極限まで“意味”の密度を高めた文章の威力はどのようなものだろうか。
その先にあるものは何か。シャングリ=ラ……

えー、まあ、文字縛り、何文字がいいんだろう。
文字数決めて投稿していこうと思うが。
400文字は冒頭だけ書くには良いけど、記事でも小説でも、始まりから終わりまで書こうと思ったら、アレかな、起承転結で400×4=1600文字かな。
あるいは、序破急で1200文字か。
それか、あれだ。なんか、いま急に、ドラゴンボールZのラディッツの戦闘力がちょうど良い数値なんではないか? と思って調べたら、1500だったので1500文字にします。

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 #ポメラ  #雑記 #日記 #随想 #ラディッツの戦闘力

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