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故郷

私の大好きな作品
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」

その作品の中に故郷という言葉は
すごく大切に書かれている。



「故郷っていうのはさ、
思い出のことなんじゃない?」

「そう思えば、帰る場所なんていくらでもあるし、これからもできるってこと」


新潟の道を歩きながら
そのとおりだなあと、ぼーっと思っていた。

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私は中学三年生の時に関東に来た
転校した中学校は
小学校から持ち上がりの学校だった。

田舎から引っ越してきただけでも違うのに
“みんな幼馴染”みたいな所にポンと来て
結構[必死]だった。笑

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あれからもう10年も経つ。
それなのに記憶って凄い。
みるみる思い出す。あの頃の記憶。

なんか怖かった時計屋さんの時計


ここに張り出されている人は“いいよっ”ていった家族なのかな?と考えてた写真館
1年生の頃に飼ってたロバが脱走してみんなで走ったグラウンド。笑


他にも
・交番のキャラクターがピーナッツみたいな形してること
・木で出来ている柱のネジをずっと押してたこと

今では思いつかないところを思い出す。

懐かしい匂い


「え、ある」

思わずひとりごとをいってしまった。
あのときの文房具屋さんがあった。
思わず入ってしまった。

入ったときの匂いが変わらなくて
なんかすごくテンションがあがってしまった。

『なにかお探しですか?』
店主が声をかけてくれた。
「あっ、すみません。懐かしくて、つい」

今思えばわたし相当変なやつだっただろうな。


何も買わないで出るわけにも行かないな
そう思ってあたりを見回したら
小学校の頃の鉛筆がまだ売ってた。

「これください」

『はい。ポイントカードいる?』
「え?」
『これね、5年間有効だから。どうぞ』
そう言ってポイントをつけてくれた。

「あ!懐かしい!」
ポイントをつけるときの独特な音を
覚えていた。

おじさんが
“こっそりと”にこっとして
私にポイントカードをくれた。





新潟の人は
東京の人より喋らない。
車が雪で埋まっても
黙って助けてくれて
黙っていなくなる。笑(何故)
言葉で表してよって思うときもある。笑
(私経験なので全てではないけれど)

でも
困ってる人を無視はしない。
他人ではない。
それが[ずっと見られてる感覚]や[すぐ噂が回る]にもなるけど。


東京のほうが自由だと思う。
何してても目がない。
みんな知らない人だから。自由だ。

でも、困ってる人を見てみぬふりする。
人身事故で遅延ですっていうと、舌打ちする。


どちらが悪いとか
どちらが良いとかじゃない。
私は今関東にいれて良かったと思う。


でも戻ってこれる場所が
此処(新潟)で良かったと
今回心から思った。


私の身体の五感が
凄く戻った。




そんな感じで一人で散歩してたら
後ろに幼馴染がいた。

こんなに早く来ると思ってなかったから
準備できてなくて
目が半泣きだった


バレたくないから誤魔化した笑
バカにされたくないからとりあえず叩いといた。笑


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