卒業式。妹にとっては成人式。


「写真を撮るよー!」

と起こされた朝。

ん?なんの写真?

ぼんやり起きながら
歯磨きをしてたら思い出してきた

そうだ今日は妹の卒業式だ

時間がなかったので
私は日焼け止めとファンデーションだけ塗った顔で写真に写った

仕事前の父
卒業式に向かう格好をしている母
半顔の私
そして妹が桜の下でポーズをとる

妹の学生生活が終わりを迎える

妹の学生生活


妹は
昔から好きなことしか興味がなかった
妹は
昔から自分の好きなことが何かわかる子だった

妹は
昔から嫌なことは絶対にしなかった
妹は
昔から違うことを「違う」と思える子だった

妹は
学生生活は合っていなかったのかもしれない
妹は
どんな場所でも自分の立ち位置を確立していった

学校という社会で
“みんなと同じ”を教えられる世界で
妹はしっかり“自分”を解いていた

天才とおちこぼれ


妹はどんなことも吸収する能力がある
教えるとすぐに出来てしまう
だからこそ先生に好かれる
それがどんどんエスカレートしていき
“何で出来ないんだ”になってしまう
吸収するからこそ
妹自身が自分の意志を持って示している部分も変えて
“先生通り”にしたくなる

そんな妹につきっきりの姿を生徒が見ていて
嫉妬にまみれていじめられる



多分妹は天才なんだと思う
そして天才と落ちこぼれは紙一重だとも思う
落ちこぼれ という言葉は
その場の大人のルールによって定められる
天才もまた
その才能を守ってくれる大人が必要になる
子どもの頃はどんな感性があっても
まだ社会の生き方がわからない

未来


学校を卒業しても
これからも社会は続く

でもきっと
大人は学生よりも選択できる
その分責任もでてくる

でもきっと妹はこれからだと思う
今までしっかり
自分に問うことをしてきた妹なら

“大人”
は最高に楽しいだろう


7つ先に生まれた姉は
そんな妹を見守りたい
どうかその感性を潰さず
生きていって
素敵な世界観をつくっていってください


お父さんお母さんお疲れ様


学生をよく生き抜きました
卒業おめでとう


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