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2023年9月13日

「貧困」という言葉は何度も目に耳にしたことがある。
「貧困」という言葉そのものの意味も知っている。
しかしその「貧困」とされる中で生きる人たちはどういう人たちでどういう暮らしをしているのかはよく知らない。
言葉の持つイメージとメディアで作られた表面的なイメージとでしか想像できていなかった。
文中で語られた通り、それらの最大公約数的な姿と、本著にあるようなもっと“個”を見つめた姿とどちらも知ることが大切なんだと思う。
しかしその“個”はあまりにも幅広すぎて全てを把握するのは難しい。
なぜなら我々も彼らも同じ人間であり、日々それぞれが誰とも同じではない生活を送っているから。
しかしそれらを少しでも多く理解しようとすることが近年日本でも表面化してきたような問題を解決する糸口の一つになるのかもしれない。
気軽には見ることができないからこそこういう書籍はとても有り難い存在である。
(絶対貧困―世界リアル貧困学講義― / 石井光太)

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