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2022年12月24日

読み進めるうちに冒頭の「あれ」のことを忘れていた。
2人の高校生の危なげな好奇心から始まるひと夏の友情物語で終えてしまうところだった。
それぞれが出会っていく人たちの繋がりが徐々に浮かび上がりながらラストへと向かっていくのは謎が解けるというよりかは糸が紡がれていくようである意味爽快ではあった。
でも忘れていた冒頭の「あれ」と最後の「あれ」が繋がった時、自分がこの著者にのめり込んでしまった理由が分かった気がした。
(少女/湊かなえ)

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