自分って

自分ってどういう人間なのだろうか。

見失うことが多々ある。

嘘を吐いて見栄を張ると人を騙しているような感じがして悪い気持ちに苛まれる。

そして時によく見せようとするが、それが良くない方向に行ってしまったりする。
例えばLINE等において、僕はまだあまり仲良くなってない人とのやりとりで今までは😂や💦等のiPhone備え付きの顔文字や絵文字を多用してしまっていた。自分をよく見せようと使っていたのだが実際相手側からするとそれは「女々しい」「おじさんくさい」と思われるらしい。僕はLINEはおろかガラケー時代のメールも好きではない、というか面倒臭いと思ってしまうので顔文字も絵文字も使わないそっけない短い文章で話すことが多い。だがそれがいいらしい。文章だけだと感情がこもってない感じがして伝わりにくいのではないかと思っていたが。

「俺ってすごいだろ?」「俺ってかっこいいだろ?」と言う風に相手に自分を見せた時、まるで幽体離脱したかのように自分のことを俯瞰して見るのだが、そんなかっこつけた自分が気持ち悪いと思う。
まず自分は顔からしてかっこよくない。「人は顔じゃないよ」とよく言うが僕に言わせればどうせこの世の中は顔と金が全てだと思っている(僕は異性を見るときはそんなことは思っていないが)。

僕の第一印象としてよく「優しい」とか「穏やかそう」とか言われることが多い。そう良く言っていただけるのは嬉しい。しかし下ネタや変態発言をすると「その顔でその発言はちょっと…」と引かれる。それを本気ではなく笑いを取るために言ってもダメらしい。この顔だと変態さが増すらしい。0か100らしい。何なんだ。
あと僕はよく褒められる時に「可愛い」とよく言われることが多い(褒められているのか…?)。正直相手にされていないと思うし下に見られているとも思うので嬉しくない。俺だって腐っても性別上は男なわけでかっこいいと思われたい。昔は「可愛い」は褒め言葉だと思って嬉しかったが。そういえば最後にかっこいいと言われたのはいつだろう?高校生の時に男子校故にまだおしゃれに全く興味なく、服を親に買ってもらっていた時に選んでもらった服を試着して、試着室から出て来た時だろうか。多分そこで止まっている。それにしてもお世辞の「かっこいい」だと思う。感覚としては「ラブ&ベリー」のプレイ中と同じである。自分が似合う服を来させてプレイヤーが喜ぶ。全く同じ。

そういう偏った第一印象のせいで「自分」という人間をありのままに出すことができない。人から見られた印象は殆ど同じだと思うので「大体の印象の期待に応えなければ…!」と思って出せずに人見知りが治らない。というかありのままの自分を曝け出せる相手は数えられるぐらいしかいない。

自信は最強の武器である。
どうせこの世の中は顔と金だと言ったがそれに対抗できる武器があるとしたら唯一自信だと思う。自信を持って毅然と話す人はかっこいい。ならば俺だって自信を持って生きればいいじゃないか。そう思うかもしれないがそんなに簡単に持てるものではない。さっきも言ったが見栄を張ったら自分を俯瞰し始め気持ち悪く感じるし、そもそも嘘を吐くのがあまり得意ではないのですぐバレる。空回りしてしまうかもしれない。
でもこれでも少しポジティブというか自分の長所を出せるようになった。
学生の頃は劣等感が染み付いて離れなかったが今はまあまあそれが落ちてきた。だが自分に付き纏う劣等感は長年こびりついたカビのようにそう簡単には落とせない。洗剤のCMでよく見ると少し残っている汚れのように完全には落とせないのかもしれない。自己嫌悪は完全に離れることはない。だからと言ってナルシストになることも100%ない。自己嫌悪は少しずつ剥がしていきたい。ああ、「カビキラー」みたく「自己嫌悪キラー」とか売ってねぇかな。と言っても自慢できることはある。もっと自分を出していけばいいと言われることがあるがなかなか自分の長所をひけらかすタイミングがそんなにない。例えばガタイが良いことをアピールしたい時に何の脈絡もなく「僕ってガタイが良いんですよ」なんて言うと逆にナルシストなのかなと思われかねないし、「知らねーよ」って思うだろう。だからタイミングを見計らって言おうと思っているがなかなかタイミングがない。まあ言わないままでいてそれがバレると「謙虚だね」と言われるんだが…

かの三島由紀夫が「自分は好きか」という質問に「嫌いじゃあありませんね。」「自己嫌悪は非生産的な感情だと思ってよしちゃったんですよ。それから好きになりましたね」と答えた。
自分にもいつかそういう答えが堂々と言える日が来ることを願って。いや少なくとも「自信」を持ってそう答えられるようにしよう。


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