トロントで「怪物(是枝監督)」を観ました。
こんにちは。
トロント在住のsin2KTです。
去年の12月23日に「怪物(英語字幕版)」を観ました。
映画館:Cineplex Cinemas Varsity
住所:55 Bloor St W, Toronto ON
料金:$8.10+TAX($1.05) 計$9.15
(ネタばれ注意)
この作品は、去年のカンヌ映画祭で脚本賞、Queer Palm賞を受賞しました。
Queer Palm賞はLGBTQ2+に関連する賞です。
是枝裕和監督の「万引き家族」以来の5年ぶりの邦画作品であり、デビュー作の「幻の光」以来の自身が曲本執筆しない作品です
(脚本:坂元裕二)
一連の物語を、母親(安藤サクラ)、教師(永山瑛太)、二人の子供(黒川想矢と柊木陽太)の三視点から三回繰り返して映像化しています。
はっきり言って、時間軸がごっちゃになり分かりにくく感じました。
母親、教師、子供達のそれぞれの視点から見ると、同じ物語でもとらえ方が違うをいうことは理解できました。
でも、それってその当事者でしか分からない事情があるので、当たり前のことですよね。
一回目が、母親の視点。
この母親、一人親で気を張って息子を育ててます。
息子とのコミュニケーションが良好とは思えないので、息子が担任からケガを負わされた時、母親の独善的な思い込みから息子の担任教師及び小学校を攻めまくり、担任教師を辞職に追いやります。
息子のクラスでの立ち位置及び教師との関係を全く理解しようとしません。
二回目が、担任教師の視点。この担任教師、子供と積極的に関わろうとし、教育熱心な一面も持ち合わせていますが、担任クラスでのいじめを全く把握できてなく、子供達の振る舞いに戸惑っています。
自分の辞職は、小学校の事なかれ主義のせいだと思ってます。
最後の回が子供達の視点。
息子を馬鹿にしてる父親と二人暮らしのいじめられっ子と彼を庇うシングルマザーの息子。
教師がクラスのいじめを把握できてないので、友人を庇う行動が教師から暴力の発露と捉えられてしまい、教師の静止行動時にシングルマザーの息子が軽いケガを負ってしまいます。
そのケガを母親が学校の攻撃材料に用いて担任教師を辞職に追い込んでしまいますが、彼はその結果に負い目を感じてます。
でも、彼は友人との関係(カンヌでは彼らの関係をLGBTQ2+と捉えられた)が最も重要でその他の関係は些末なことだと考えています。
そしてラストシーンで台風来襲時に事故が起こりますが、その結果、この子供たちがどうなったかはあえて描いてません。
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