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母がくれた父との関係性

父の事が好きな事。

これが私の「 #私のここがすき 」。

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就職活動をしていた時、OfferBoxという、プロフィールを登録しておくと企業からオファーが来るというツールを使用していたのですが、私は自己紹介として家族と仲が良い点をあげていました。(今思えば就職活動で何のアピールをしていたのか甚だ疑問ですが笑)

そして、写真の欄に父との2ショットを載せていたのですが、お声がけいただいた会社の方とお会いしている時に、

お父様とのお写真を使っている事が好印象でした!お母様と仲が良い方は多いですが、お父様とも仲が良いというのは珍しくて。

と言われたのを、今でも覚えています。

そう。父と仲の良い娘、は珍しいんですよね。

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私が思うに。これは70%くらい、母のおかげです。

私の友達を見てみると、お母様とは仲が良いのにお父様を毛嫌いしているor遠ざけている友達のほとんどは、お母様とお父様の関係性がそこまで良くありません。

お母様がお父様への愚痴を娘・息子に話しており、ある種洗脳された状態でお父様を見てしまうため、お父様の嫌なところにばかり目がいってしまうのです。

世の中的にまだまだどうしても子育ては母親の負担が大きく、子どもと接する時間は圧倒的にお父様よりお母様の方が長いです。

そんな中でお母様からお父様の嫌な部分ばかりを聞いていたら、お父様の事をあまり好きにはなれませんよね。

我が家では!父の愚痴というものをあまり聞いた事がありませんでした。

たまーに、仕事の制服からボールペンを抜き忘れて洗濯機に入れてしまい、それを母がぷんすか怒っているくらいしか、父の駄目なところを知りません。

私から見て、(コンセントが絡まったりするのですぐイライラして)短気だなーと思ったりする部分もありますが、母からは聞いた事がないんですよね。

「ほんとにぶきっちょだよねー(   ´∀`)ハハハ」とか笑ってからかわれているくらいのもんです。

それと、父が仕事でいない間に買い物に行った時、母はその日に買ったものを全部父に報告するようにもさせてくれていました。

「父さんが仕事して稼いでくれているお金だから」と。

当たり前の事かもしれませんが、私は言われなければできていなかったと思うので、感謝しています。

また、買い物をしたら父親が荷物持ち、というのもよく聞きますが、うちの家族では絶対にそんな事はありませんでした。

そんな事しようもんなら母の怒りが爆発します。

とにかく、父と母の仲の良さとお互いを尊重し合う関係性のおかげで、私は父を一回も一ミリも嫌いにはなりませんでした。

あるあると言われる「お父さん触らないで」とかなった事は27年間ないですし(あまりにもベタベタ触るからしつこくて言う時はある笑)、手だって繋げるし腕も組めるし、ハグもできます。何なら洗濯物も歯ブラシも一緒でも構いません。

もちろん、父自身が休みの日は家族と過ごしてくれたり、昭和頑固親父よろしく上から目線で物事を決めつけたりしないでいてくれたりする事も大きいですが、子どもにとって重大な要素となる「母の目線フィルター」に悪い要素が全然なかった事が、本当に大きいと思います。(むしろ良い要素のフィルターばかりでした)

そして、私は20歳の時に母を亡くしていますが、変わらず父を好きでいられます。

父もそれを「母のおかげ」と認めていますし、喜んでもいます。

まさに、母が残してくれた最大の遺産だなと思います。

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だから私は、父の事が好きな私が好きです。

意識していたのかしていなかったのか分かりませんが、母が残してくれた父との関係性はずーーーっと大切にしていきたい宝物です。