オンライン友達とのリアル新年会:後編 - 40代からの人生のプライオリティ変化
いつも語っているオンライン友達とのリアル新年会に行ってきた話を前回書きました。
もともとメンバーは20代から60代まで幅広いのですが、新年会で集まった4人は30代から50代のちょうど中間層。30代から40代、50代と仕事/キャリアに対する意識や時間感覚が大きく変化していく年代だけに、この辺りの話でも盛り上がりました。
30代までは時間がいくらでもある感覚だったが・・
30代のIさんからのコメントで、所属会社でこれからも長く働く想定のキャリアや仕事に関する発言が、50歳近い自分にはとても眩しく、懐かしい感覚がよみがえってきました。そして、38歳くらいの時に当時所属していた会社の45歳くらいの先輩から言われた言葉を思い出しました。
「43歳限界説というのがあってね、不思議なことにこの会社ではなぜか43歳を境に、やる気のピークが来るんだよ。若い頃に言われたときはそんな訳ない、と思っていたけど、この年になったらやはりそうだった。」と。
当時は全くピンとこなかったのですが、結果的にはその通りでした(笑)
まさに仕事の面での節目の年となり、現在の所属会社への転職を決意したのでした。
いま振り返ると、20代30代は無限の時間があるような感覚で仕事をしていて、キャリアの可能性も無限大と思っていました。更に有難いことに、顧客からの会社への期待が高く、仕事の充実感/やりがいに満ちていて、生活の中心は仕事に全集中。会社のIT環境やカルチャーがいつでもどこでも自分のペースで自由に働ける、成果主義でやるだけ自分個人もハッピー、というような素晴らしい環境でした。
いまとなってはあまり大手を振って言えない雰囲気ですが「電通鬼十則」とか、「馬車馬のように働き、王様のように遊ぶ」「ワークハード・プレイハード」みたいなノリにどっぷり浸かっていました。大量のタスクを抱えつつも如何に効率よく進めるかを常に考え、移動中もすき間なく業務をこなす。
多忙な中でも思い入れある仕事を見つけて、チームメンバーと共にお客様と終電まで打合せをする、それでも全く疲れ知らずの充実感など所謂ゾーンに入った状態で素晴らしい日々を過ごしていました。(このようなプロジェクトで一緒だったメンバーはまさに戦友のような特別感があります)
こういった中、年一回の社員満足度調査の質問項目「毎朝ワクワクして出社していますか?」みたいな設問に「全くそのとおりと思う」に迷いなく〇をつけていました。
このような恵まれた環境での仕事への全集中が成果にもつながり、営業職ということもあって給与面にも跳ね返り、仕事が楽しく幸せな時期でした。
ただ、こんな幸せな環境が、まさに43歳の年に急転直下で180度変わり、身体にも軽い異変が出るようになって、マインドチェンジを余儀なくされたのです。平たく言うと、業務面が個人のキャパシティを大幅に超える状態が続いて睡眠時間を削っても間に合わずに限界を超え、これは今までの延長線上の働き方で立ち向かっていても無理だ、と気付かされたのでした。そして、たまたまご縁のあった今の会社に転職することにしたのでした。
40代も半ばに近づくと、キャリアの可能性の幅も狭まってきているように感じ始めます。所属する会社での出世に重きをおいて、その路線で順調に進んでいる(おそらくごく僅かな)人を除いて、多くの人が色々と折り合いをつけていく時期なのだと思います。
人生のプライオリティが時間中心に変化
40代も後半になると、友人との会話の中で、日系企業では定番の「役職定年」「子会社転籍」などの話題がチラホラ出始めます。そして、「あと働くのは何年くらい」を意識するようになり、残り年数がこれまで働いてきたよりも短いことに気付かされます。
最近、こういった話題に触れて、自分の時間が一番限られた資源であることを感じる、という話題を出したところ、同じ40代のMさんに大いに共感されました。その貴重な資源をどう使っていくか、が非常に重要です。
昔は、欲しいものを買う際、限定数の割引セールに並んで、少しでも安く買おうとしていましたが、今は極力行列に並ばず、少ない時間で買うことを重視。時間を買う感覚でリアル店舗よりもAmazonで買ったり、移動時も時にはタクシーに乗るようになりました。
また、コロナ禍で出歩けなかった反動もあるかもしれませんが、多少遠くても会いたい人には会いに行き、行きたいところには行く、というのを意識するようになりました。
仕事の面では、一日の予定を100%埋めず、入れても7~8割に抑えて多少のゆとりを残すようになりました。昔からビジネス書などでもよく言われていることと思いますが、多少のゆとりを残しておかないと突発的な出来事に対応できません。
加えて、残業を前提とした業務の組み立てをやめました。自分の時間を必要以上に割かずに、如何に成果を出すか。やらない事を決めてやらない、必要以上に顧客や社内にサービスしない、などマインドチェンジして、新たな働き方に取り組んでいます。
これらの考え方の変化を顧みると、少しは大人になってきた、ということなのかもしれません。
これらの成果もあったからか、おかげ様でビジネスは順調なのですが、唯一の誤算が会社からの任される領域が想定外の大幅追加となったこと。昨年まで良い塩梅にスケジュールをコントロールできていたのですが、約1.5倍の業務範囲となったことで今年はスケジュールのゆとりが無くなりそう・・トホホ
自分の時間を大切に、これまで以上にメリハリつけつつ結果も出す、という新たなゲームにチャレンジする2024年となりました。
リアルの集まりは、いつもと違った話題にもなってよい刺激に!
新年会を終え、良い刺激をもらうことができました。このメンバーでの次のイベントは春のお花見となりそうです。昨年は上野公園で、一部メンバーは遠方から集まってくれて、家族も巻き込みつつ、大いに盛り上がりました。
リアルで集まる良さもまた格別なので、今年も実現したいと思います。
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