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好きなドラマ「岸辺のアルバム」〜家族を考えたあの日

1977年 TBS

今まで見た中で
1番強烈に印象に残っている
ドラマです。

と言っても、
見たのは
たぶん小学生?の時かな。

その後、ビデオで見た記憶がないので
ストーリーなどあやふやです。

なのに、好きなドラマは?
と聞かれたら
このタイトルをあげます。

濁流に飲まれる家と
それにかぶさるテーマ曲。

そのテーマ曲が本当に素晴らしくて。

穏やかなピアノのメロディとは相反する
激しい濁流。


私の好きなアンジェラアキさん
このドラマとテーマ曲が好きで
カバーされました。

ストーリーは

夫婦の危機
家族崩壊
不倫

多感な少女時代に
強烈な何かを感じたのでしょう。

wikiを見ると、やはり

その時代のドラマのあるべき姿を
揺るがすような
革命的なドラマだったようです。

そりゃそうですよね。

水前寺清子の「ありがとう」や

「肝っ玉母さん」

「時間ですよ」

なんかを家族で見て
ほのぼのしてた時代に

家族の秘密、、なんて
親は困ると思います。


そういえば
家族団欒で見た記憶はないです。

放課後こっそり
再放送をひとりで見ていました。

当時としては
視聴率はさほど高くなかったようです。

昭和のあの頃

ゴールデンタイムに
居間にみんなが集まって

家族対抗歌合戦や
欽ちゃんのなんとか、、

を見て

家族っていいよね
あったかいよね
と思っていたけど

実は
「家族は素晴らしい」キャンペーンを
見せられていただけ

家族は素晴らしいと
思い込まされていただけなのでしょう。

(一体誰に?)

でも家族って実は

そんなにあったかくないし
一緒にいれば幸せ

なわけない。

山田太一さんはそういうことを
見せてくれたのだと思います。

このドラマの世界は
令和の家族の風景と
繋がっているように感じます。

離婚
不倫
毒親問題
個で楽しむ時代


山田太一さんの先見の明、
未来を見越す力がすごいなと思います。

80年代以降

子が親を殺す
親が子を殺す
子どもが殺人してもまるで気づかない親とか

そんな家族の風景が
世間を騒がせました。

忘れていたけど、
主演は八千草薫さんでした。

小学生の頃からずっと
八千草薫さんに憧れていたのは

このドラマの影響だったんたなと
今更ながら思い出しました。

品があって、控えめで
なのに熱い情念のようなものを
感じる方です。

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