見出し画像

37.5℃の涙~朝比奈さんLOVE

何周目かな?わかんないくらい見てる。毎日5分とか。
朝比奈さん めっちゃ好き。どんだけ。

相棒が終わって、その後の成宮くん すっごくよくなった。
っていうと失礼だけど、それまでも、もちろんめちゃくちゃうまかったし、
どの作品も素晴らしい。
それでも、朝比奈さんを見たとき、おーーーーって思った。
やっぱり相棒は彼にとてもいい影響を与えたのかな。

うーん、なんですかね、言葉で伝えるのは難しいけど
0.0000001の揺らぎを表現できる役者。
ともすると、演技って振り切っちゃうことがあるじゃないですか。
”怖い人”だったら、とことん怖くなってしまうし
”優しい人”だったら、とことん優しくなってしまう。

でも、生身の人間って振り切らないんですよ。
振り切れないというか、
あっち行って、こっち行って、、という、ぶれぶれ、ぶれがあるからこそ人間っていう。

まず、朝比奈さんは、3年前に妻をなくして、シングルファザーで
哀しみを抱えている人で、まあ、そこは演じなくても、そのままでいける。
もともと素で哀しみを抱えている方だと思うので。

優しくて、穏やかで、そこも演じなくてもいける。素がピュアで、尽くす人だから。

新入りの桃ちゃんを愛することになっていくんだけど
愛を自覚するまでの朝比奈さんの心の動きが、もう絶妙にうまい。

ちょっと気になって、少し気になって、なんだか気になって、、、という
言葉にすると簡単だけど、これ演じるの大変ですよ。ほんとにちっちゃいちっちゃい変化だから。それをたった10話内で変化させていくって、至難の業。

娘は思春期に片足つっこんでいる、パパとは若干距離がある、その娘に男女の愛を伝える危うさ。

上司と部下という関係性をこわすことなく、桃ちゃんをプライベートでも守っていこうとする男の健気
もこみちに嫉妬するようなかわいさ、時には、女の前で泣いてしまう脆さも見せる。
ほんとに多面性の人なんですね、朝比奈さんというか成宮くんは。

最終回では、ちょっと厳しい一面も見せるんです。

画像1


不祥事を起こした桃ちゃんがもう仕事をやめると言い出す。
そこで朝比奈さんは、「君の気持ちは尊重する」ただ、「リトルスノーの一員として、逃げだすんじゃなく、ちゃんと責任を果たせ」と言う。
THE上司、THE男です。かっこいいです。ついていきたい♡

優しい人を演じると、ときとして、ただの軟弱になっちゃうことがあると思います。
優しさと、愛ある厳しさと、どっちにも行けるしなやかさってなかなか演技で出せないと思います。

少なくともここ20年くらい、日本のドラマ界は、正直、不作だったと思います。それは、演技よりも人気、顔面で出演者が選ばれてしまっていた。
まあ、大きい事務所の影響力だったんですかね。
私は、ほんとに憂いていましたし、憂いています
でも、このままではないと思いますし、新時代はやってきています。

成宮くん程の力のある役者さんがそろっている作品は見ごたえがあります。
でも、なかなかそれがかなわなくて、宝の持ち腐れならぬ、成宮くんの持ち腐れになってしまう作品も多かったです。

このドラマは、子育てしている方々、そうでない方々、特に女性の生き方のヒントになることがいっぱい盛り込まれています。

子どもが嘘をついて保育園を休む回、、、これって、実は夫婦関係の問題が子供に投影されていると思います。
妻が夫に素直に物が言えない、すると子供は親に嘘をつく、、とか。

1話で出てくるキャリアウーマンであるシングルマザーは、母親との間に見えない確執がある。
子育ての問題だと思って見ていると、意外にも、その背景が浮かび上がってくる。
おもしろいなあと思います。













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?