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ドラマ「凪のお暇」〜鏡の法則

今さらながらHuluで見ました。

見たくなかったんです。

主人公は、
内気で人の顔色ばかり読んでる人だと、
知っていましたから。

私は
わたサバさんみたいな 
SATCみたいな
アグリーベティみたいな
言いたいことをはっきり言うドラマが好きだから、
絶対見ないって言ってました。

でも、娘たちが、面白いから見て見てって
何度もお薦めするので
重い腰を上げて見てみました。

・・・・

案の定、
むかつきました。
イライラしました。


安アパートにやってきた途端
優しい人たちに囲まれて
素敵な彼に出会って
愛されて

そんな生易しくねーよ、人生は。

金なくなってコインランドリーの契約を
反故にしても、
いいよいいよって許してくれる友達なんていねーよ。

友達の職場がブラックだからって
強制的に辞めさせるなんて
お節介にもほどがある。

こんなやつ嫌い。
みんな凪から去っていくよって。


・・・・・

一晩寝て、目覚めて、
ふと気付きました。

凪はずっとひとりで
あのアパートで布団かぶって泣いて泣いて
自分に向き合ってたんだ。

ドラマだから、隣人との関わりを描かなきゃいけないけど

あれは
凪の心の風景。

登場人物は
凪の内面。過去と未来。

隣の母娘は
子供の頃の自分と母親。

ケチで、現実から逃げてる老婆。

優しいだけのパリピ。

嘘つきの元彼。

人との距離が測れないで人のテリトリーに
ズカズカ上がり込んでくる友達。

人の悪口ばっかり言ってる同僚。
顔がかわいいだけの女。

お節介なゲイバーの人たち。 

凪の親も
元彼の親も

みんな凪自身。

だから高橋一生はずっと号泣してた。

凪は泣かない、でも
心は洪水。

ずっと親の顔色うかがって
好きなことがわからない。
嫌いなことがわからない。


映画観たいけど観たいと言えない。
音楽聴きたいけど聴きたいと言えない。

泣きたいのに泣けない。

学歴高くて、一流企業に入ったのに
周りの人とうまくやれない。

人に興味がないから
他人の内面がわからない。
本質がわからない。

・・・・
きっとそこから

本読んで、
やりたいことをやってみて
嫌いのことを嫌いと自覚して
ちょっと苦手なことをやってみて

やっとやっと
地獄から生還して

自分自身を知って

そしたらみんな離れていく。
みんな
大事な何かに気づいて離れていく。

凪が凪自身を抱きしめて離れていく

過去の自分に別れを告げて
新しい扉を開く。


・・・・

今見ている世界は鏡ですね。
自分の内面の鏡。

目の前にいる人たちは自分自身。

目の前にいる人たちは
どんな人?

それが私?

今私が見ている世界は、
本当に素晴らしいです。

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