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私がここにいたい理由

今年が終わりに近づくとともに、私のニュージーランドでのワーホリ期間が終わりに近づいている。

今年の2月にオーストラリアから移住してきて、あっという間の10ヶ月だった。
相変わらずワーホリのさがで、ずっと何かしら次のステップや人生について悩みは絶えなかったけれど、それを裕に超える楽しさと幸せが常にあった10ヶ月間だった。

結論、私はニュージーランドが大好きだ。

私にはどうもこの場所がしっくりきていて、長年生まれ育った居心地のいい日本に帰りたくないとさえ思う。
そのわけを考えてみると、「自然」「気候」「人」「ワークライフバランス」など、いくらでも細かい条件は挙げられるのだけれど、それならオーストラリアや他の国でも当てはまることかもしれないし、自分の中でも何となく腑に落ちる理由がはっきりとはしていなかった。

そんなことをぼーっと考えていたある日、カナダで同じくワーキングホリデーをしている友達とチャットをしていて、私が「日本に一時帰国をしても早くNZに帰りたいと思うほどNZが気に入っている」と話すと、彼女は「私は一度日本に帰ったらカナダに戻れる自信がないほど、日本が恋しい」と真逆のことを言っていた。
彼女も過去に海外経験があるし十分海外生活を楽しんでいる様子だったのに、どうしてそこまで日本が恋しくなることがあるんだろうか、と不思議に思ってわけを聞いてみると、
「多分カナダにいるのが嫌というより、心から頼れて支えになる存在に出会えていないから日本が恋しいんだと思う」とのこと。

そうか。確かに私はNZで「親友」と呼べるレベルの人たちがちょっと考えただけでも4〜5人は浮かぶ。それ以外にも、その人のことを思い浮かべるだけで胸がじわっと暖かくなるような、そんな大切で大好きな人たちが周りにたくさんいる。

それが必ずしもNZという土地のせいかはわからないけれど、
NZに来てからは特に大好きな自然やアウトドアアクティビティなどを通じて同じ趣味や価値観の人たちと出会うことが多いし、何となくどこか似た雰囲気を持った気の合う人たちによく出会える気がする。

それに、そういう人たちとは出会うべくして出会っているという「運命」みたいなものを私は信じている。
だから、この国に来てこんな大好きな人たちに出会えたのも運命だし、
きっと私の居場所はここなんだなと自然に思えた。

だからこの半年ほどは、どうしたらやっと見つけたこの「自分の居場所」にとどまれるだろうかと悩みに悩んで、街を移ってみたり仕事を変えてみたりと色々と自分なりにもがいてみたつもりだ。
それでも結局確実な道が見つからなくて、このまま一旦帰国することになりそうだ。

もっと他の方法があったのではとか、もっとこうすればよかったと後悔の気持ちもあるけれど、これはこれできっと「運命」で、もっと別の経験や他に行くべき場所に導かれているということなのかなと納得させることにした。
それに、一旦日本に帰ってそれでもNZへの気持ちが消えないのであれば、その時はまた道を探せばいいよね。

NZ生活もあと1ヶ月ちょっとと思うと今からもう寂しくて仕方がないけれど、
最後まで悔いのないように全力でこの幸せを享受したいと思う。

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