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「健康第一」とは何なのか。会社理念が「健康第一」である僕なりの答え


このご時世もあり、僕の人生そのものとも言える「健康第一」という言葉について深堀りしてみます。

弊社、株式会社ウサギの会社理念は「健康第一」です。2014年の起業時にそれを掲げ、それ以来全ての開発や判断をそれに沿ってやってきました。

※ちなみに
ミッションは
・お客様と社会の健康
・仕事のパートナーの健康
・自分と家族の健康
を維持、向上しつづける

バリューは
笑う/笑われる/笑わせる

です。笑うことで、みんなで健康になりたいウサギです。

個人的な座右の銘も「健康第一」です。Facebookで他の人に誕生日のお祝いメッセージを送るときも、毎年、相手に「健康第一ですね!」と添えています。

でも、ふと思うと、どうして健康第一じゃないといけないのかな?、と。

僕は幼少期、心臓が悪く、運動や部活動を禁止されていました。誰も悪くない不可抗力でした。

また、今から12年前には病気で倒れ、1年以上寝たきりになったことがあります。心臓が悪い時代から、治って大喜びしたという経験があったのに、健康が大切だということを意識し続けることができませんでした。倒れた時はもちろんそれまでの不摂生な生活を悔やみ、どうして健康第一にしなかったんだろうとようやく気づいて、運よく治って今に至るわけなのですが、、

そもそも、その時倒れてしまったことは、間違いだったと言い切れるのか? と疑問に思うこともあります。その時代僕はまさに命を燃やすような働き方をしていて(他の人や環境は全く悪くなく!)、生活のバランスなんて無視して、もの作りに全てをかけていました。倒れたことは当然NGでしたが、そのときのおかげで今があることは紛れもない事実です。その時、全身全霊をかけるという経験をすっ飛ばして、まあまあでやっていたら、僕の様な弱々しいやつが起業なんてできていないと思います。

そう考えると、人生で健康よりも大切なことがあったって間違いじゃないよな、と思うこともあります。

僕の父は酒好きですが、酒を飲まないで長生きするくらいなら酒を飲む、と言っています。すごくよくわかります。僕も、もしお医者さんに白飯を食うなと言われたらどう判断するかわかりません。

本当に、健康第一なのか?


他人のためという考え方もあります。健康を害すると親を悲しませるから。家族のため、人に不健康を伝染させないため、仕事のパートナーに迷惑をかけないため…。でもこれも、人生は自分のものであり、他人のために生きるわけではないと考える人もいるでしょう。

シンプルに、痛みや苦しみを避けるのは当たり前、という考え方もあります。でも、痛みや苦しみに強い人もいます。薬で和らげることもできるし、当時の僕の主治医も、薬での緩和は決して悪いことじゃない、と言っていて、それもすごく納得できます。


なぜ健康第一なのか。


それは、「好きなことをし続けるため」だと思います。当たり前に聞こえるかもしれませんが、忙しさや焦りの中で忘れてしまうことは何度でも起こります。僕が過去に治った心臓病のことをケロリと忘れて、再び倒れたように。

健康を失うと、その状態によっては、人生で一番好きなことを奪われます。たぶん僕は(ある意味運よく)倒れたことがあるから分かっただけで、それを経験していなかったら理解できなかった事だと思います。けど、それでも、みんなに意識してもらいたいと願っています。人はいつ倒れるか本当にわからないんです。そしてそうなったら、あなたの、いま頭に浮かんでいるその「好きなこと」を失ってしまう可能性があります。

僕が寝たきりだった時、体の痛みよりも辛かったのが、仕事という最大の趣味を失ったことでした。手が動かずマンガも読めなくなりました。ゲームもできなくなりました。歩くことさえできなくなり、歩くことが最高に楽しい遊びだったんだということにも気がつきました。そして何より、笑うことができなくなりました。

「好きなことは特にない」という方もいると思いますが、それはあり得ません。すべての人間には、好きなことがあります。好きな食べ物、好きな人、好きな行動、好きな趣味、好きな感情…。それと一緒に在り続けるのが人生です。

だから、先述した「健康を守るために、酒をやめるのか」の話は、酒を飲んでいた方が、「健康」なのかもしれません。身を粉にして働いて体がしんどくても、例えばお金を多くもらって安心で満たされた状態で好きなことができたり、仕事で刺激的な毎日を送れて楽しかったりする方が自分にとって健康なら、それが健康第一です。もちろんお金も、ストレスだって、健康にとっては重要です。

だから僕が会社理念として掲げる「健康第一」は、自分、そして家族、お客様、仕事のパートナーなど関わる全ての人、ひとりひとりにとっての「健康」とはどういう状態なのかを個別に分かり、それを維持するための優先順位を決めよう、という意味です。

「健康」の意味は、人間一人一人、全く違います。

一度、自分が最も健康な状態とは、どういう状態かを、言葉にしてみることを皆さんにおススメします。

参考までに、僕にとっての健康は、好きな友人や家族と笑っていることです。Smileより、Laughです。だから、笑いが生まれる仕事や、笑っていられる経営状態をずっと考えていることが、自分と周囲に健康のスパイラルを生み出せるのだと信じています。笑いすぎて、引きつってしまうような瞬間が、好きで仕方ないんです。健康を失うと、笑えなくなるし、笑えれば、健康になります。自分や誰かの健康を害する笑いは笑いではありません。それが僕の人生の意味合いです。

最後に。
健康を自分一人だけでは保つことは絶対にできません。
健康とは、全ての人間と世界全体の健康です。
自分の命とは、世界のことです。
この世界がなくなると、あなたが頭に思い浮かべているその「好きなもの」もなくなります。
健康第一の「健康」は、世界の健康であり、世界の健康のために一人一人の「好き」が活躍するんだよということを、みんなで忘れずにいたいです。


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