働き方改革

2020年、働き方を変えたければ、「お客様」を変えてみよう。


あけましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いいたします。

お正月休みの人も、早速仕事している人もいるでしょう。
仕事をしている人の中には、楽しんでいる人も、つらい人もいると思います。
お正月休みなのに、もう休み明けの仕事のことで憂鬱になっている人もいるのではないでしょうか。

「働き方改革だ!」などと言われ、そのポイントが「労働生産性の向上による、長時間労働の改善」だとか、「非正規と正社員の格差是正」だとか。それらが間違いとは言いませんが、何か違和感を覚える人も多いのではではないでしょうか。

少なくとも、「働き方改革=早く帰れ」は、違うということには誰もが気づいているはずです。

働き方を変えるのは、一筋縄ではいかない事なのしれませんが、もし今、仕事上で、残業が減らない、成果が上がらない、収入が上がらない、人間関係がつらい・・・、などなど、何かしら問題を抱えているのであれば、ためしに「お客様」を変えてみてはいかがでしょうか。


今、あなたの仕事のお客様は誰でしょうか。誰のために仕事をしていますか? 

商品を買ってくれる消費者? 仕入れてくれるバイヤーの方? 仕事を発注してくれる人? 社内の上司? あるいは、チームのメンバー? ・・・

いろいろな答えがあると思いますが、働き方に何らかの「歪み」が生じている場合、そのほとんどは、「私はこの人のために仕事をするべきではないのに状態」 になってしまっていることが原因です。

・自分が一番喜ばせたい人じゃない、もしかしたら存在すらしない人のための商品を作っている
・少ない報酬で、厳しい労働を求めてくるお客様にしがみついて仕事を受けている
・喜ばせるべきお客さんではなく、組織内の上司やチームメンバーの機嫌を取ってしまっている

などなど。 ※僕も、もちろん、これらすべてを経験しました。


では、本当は、どんな人のために働きたいですか?


「お客様を変える」とはどういう意味か、というと、

1.今のお客様から、本来のお客様のために仕事をするように、変わる。
2.今のお客様を成長させ、変わってもらう。

大きく言うとこの2パターンになります。もし、急に「1」は難しくても、「2」は、できます。

能力があれば、もっと自分が喜ばせたい人のための仕事を作ったり、無理を言ってくるお客様と付き合わないようにしたりすることができますが、なかなかできない人も多いと思います。「自分の担当のお客様は決まっているから、選ぶことなんてできません」と。それでも、今のお客様と、今より少しずつフィットしていくことはできるはずです。

今のお客様が、社内の上司であろうと、ややブラックな取引先であろうと、それを否定する必要はありません。今のお客様は、みんな大切なお客様です。まずは、その方々とのコミュニケーション量を、ちょっとだけ増やしてみてはいかがでしょうか。

「雑談してみる」「一緒に笑ってみる」「少し本音を話してみる」「お互いの利益を成長させられる提案をしてみる」「一緒に能力を高めていけることに挑戦する」・・・。

お客様に、悪人はいません。みんな一生懸命で、みんな何かに悩んでいて、「凹」を抱えています。それを埋め合うことが、仕事です。

コミュニケーション量は、裏切りません。つらいことがあったら、何度でも、いくらでも、話せばいい。働き方を変えるには、自分だけを変えてはダメ。みんなで変わることが必要です。

そうやって、今のお客様を変えながら、最終的には一人一人が、自分の最愛の人をお客様にした仕事をしている状態になることが、本当の働き方改革だと僕は考えています。

例えば、この世で一番喜ばせたい恋人がいて、その人を喜ばせる商品やサービスを作ることができたら、どんなに仕事で大変なことが起こっても、毎日ウキウキしますよね。

一緒に笑いたい友達、助けたい人達、家族・・・。全員が本音で喜ばせたい人を喜ばせる。その連鎖で社会が成り立てば、いわゆる労働生産性を上げることは容易です。「ウキウキする」こと以上に労働生産性を上げる方法はありません。語学の最強の方法が、その言語を話す相手と恋愛することであるのと同じように。

あなたがお客様になって欲しいのは誰ですか? 誰のための企画を作ったら、ウキウキできますか? それは、超個人的に好きな特定の相手でも良いし、もちろん自分自身だって良いです。自分をお客様にした仕事をするなんて、最高じゃないですか。

お正月、初詣に行った方も多いと思いますが、もう一回神社に行って、「自分にとっての本当のお客様はこの人で、2020年はこの人のための仕事をします。」と神様にプレゼンしてみてください。仕事始めが少し楽しみになるんじゃないかな〜と思います。本年もよろしくお願いいたします!


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