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アイデアを考えたい課題を抱えている人に試してみて欲しい、77の発想法リスト


僕はよくビジネスの企画開発の講座やワークショップを行っていますが、講座内ではさらっとしか触れない基礎として日常的に練習してみてほしいことがあります。それがこの記事で紹介する「発想の77のチェックリスト」です。

アイデアは仕事の企画書のためのものではなく、人生をよりよい方向に進めるためのものです。「こまったぞ」「もっとこうなったらいいのに」というときに、どうするかをひらめいて行動できたらいいわけですよね。

問題に直面したとき、人は誰でも、1つはアイデアを考えることはできます。ただ、その思い浮かんだ1つの案がダメだと、多くの人が「無理だよなあ~」と思って億劫になって諦めてしまう人が多いものです。

そこで、「これがダメだから、ちょっとずらして考えると……!」というように、アレがだめならコレはどうだ? と瞬時に「ずらし」ができる人が、どんどん良い方向に仕事やものごとを進められるものです。

そう、柔軟なずらし。これを訓練すれば良いわけです。僕のような凡人の経験から言うと、発想力は訓練でしかありません。逆に言うと、訓練すれば誰でも無意識にずらしができるようになります。このようなチェックリスト的な発想法は企画作りの本質ではありませんが、基礎力として必要です。「筋トレ」に近いイメージです。

ずらしを習慣化できるようになるためには、「〇〇してみたらどうだろう」という「ずらし技」をたくさん体得すれば良いです。こういう手法と言えば ”オズボーンのチェックリスト" とか "TRIZの40の発明原理" とかが有名ですが、僕はこのずらし技は自分が一番使いやすいものを編集して、オリジナルリストを作って頭の中に持っておくのが良いと考えています。発想法は自分の向き不向きに適合させていくことがとても大切なので。

今回は参考に、僕が普段使っているずらし技を下に一挙に並べてみます。もし、今解決したい問題を持っている人は、それを頭に思い浮かべながら、以下のリストを見て、「こうしてみたらどうだろう?」を考えてみて下さい。例えば作っている商品のネーミングとか、振り向いてもらえない好きな異性と上手く行くための方法とか、行き詰っているトラブルの解決法とか、何でもいいです。ひとつ思い浮かべたら、下のリストを見ながら、遊びのつもりで、気楽に考えてみて下さい。


【 77のずらしリスト <発想チェックリスト> 】


1.その問題をあきらめて、全く別のことにしてみてもいいんじゃないかと考えてみて下さい。

2.サイズや規模(大小、広さ、長さ、重さ、厚さ・・・)を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

3.それをふざけた(笑える)方向にしてみたらどうか、考えてみて下さい。

4.形を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

5.違う動詞の動きにしてみたらどうか、考えてみて下さい。

6.視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚にまつわる何かを変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

7.その時間の長さを変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

8.違う性格を演じて行動してみたらどうか、考えてみて下さい。

9.音楽や効果音を使ってみたらどうか、考えてみて下さい。

10.明るさ(暗さ)を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

11.何かをマネしたりパロディしたりしたらどうか、考えてみて下さい。

12.見えないものを見せたり、見えるものを隠したりしたらどうか、考えてみて下さい。

13.アピールポイントを変えたり、アピールをやめてみたりしたらどうか、考えてみて下さい。

14.何かの物語を参考にしたり、物語をくっつけたりしてみたらどうか、考えてみて下さい。

15.タイトル(名前)を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

16.一石二鳥にしてみたらどうか、考えてみて下さい。

17.何かをなくしたり、逆にいろいろ付け足してみたりしたらどうか、考えてみて下さい。

18.色や柄を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

19.温度や気温を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

20.何かを逆にしたりひっくり返したりしたらどうか、考えてみて下さい。

21.時間帯、季節、時代など、タイミングに関する何かを変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

22.スピードを変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

23.期間限定(短命)にしたり、逆に無期限(持続的)にしたりしたらどうか、考えてみて下さい。

24.個数や回数を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

25.数量やボリュームなど、「量」に関する何かを変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

26.種類数を変えて(多く、少なくして)みたらどうか、考えてみて下さい。

27.たった1つのポイントだけに特化したらどうか、考えてみて下さい。

28.シチュエーションを1つに限定したらどうか、考えてみて下さい。

29.最先端にしたり、逆に古くしたりしたらどうか、考えてみて下さい。

30.デジタルにしたり、逆にアナログにしたりしてみたらどうか、考えてみて下さい。

31.値段を高く(プレミアムに)したり、逆に安く(安っぽく)したりしたらどうか、考えてみて下さい。

32.簡単にしたり、逆に難しくしたりしたらどうか、考えてみて下さい。

33.ラクにしたり、逆に厳しく面倒にしたりしたらどうか、考えてみて下さい。

34.その問題にまつわるダジャレを考えて、それが突破口にならないか考えてみて下さい。

35.人の役割を変えたらどうか、考えてみて下さい。

36.お金のもらいかたや使い方を変えたらどうか、考えてみて下さい。

37.買い方や買う場所を変えたらどうか、考えてみてください。

38.安心安全にしたり、逆に危険にしたりしたらどうか、考えてみて下さい。

39.場所や位置に関する何かを変えたらどうか、考えてみて下さい。

40.絶対にありえないことにして、ちょっとだけ現実に戻してみたらどうか、考えてみて下さい。

41.無駄な部分や、もったいない部分をなくしたらどうか、考えてみて下さい。

42.関わる人を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

43.感情(喜怒哀楽驚など)を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

44.地位(名誉)やランクを変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

45.誰にも求められない、ダメなものにしてみたら逆に良くならないか、考えてみて下さい。

46.何かを(誰かと)交換したり、置き換えたりしてみたらどうか、考えてみて下さい。

47.弱点や欠点を武器にできないか、考えてみて下さい。

48.お客さんや関係者の年齢や性別を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

49.目的を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

50.機能や、使い道を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

51.名前や言葉の文字を一文字変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

52.使う道具を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

53.素材を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

54.方法や手段、やり方を変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

55.お金が無限にあったらどうするか考えてから、お金がなくてもできないかどうか、考えてみて下さい。

56.環境を何かしら変えてみたらどうか、考えてみて下さい。

57.自分の得意分野や趣味や性格を最大限活用してみたらどうか、考えてみて下さい。

58.世界の他の言語に変えたらどうか、考えてみて下さい。

59.真面目に、普通に、ストレートにしたらどうなのか、考えてみて下さい。

60.意識高い系、あるいは意識低い系にしたらどうか、考えてみて下さい。

61.恐怖や不快感、スリルなどを与えてみたらどうか、考えてみて下さい。

62.近くにしたり、遠くにしたりしたらどうか、考えてみて下さい。

63.見た目やデザインを良くしたり、逆にダサく、チープにしたりしたらどうか、考えてみて下さい。

64.激しさや攻撃性を持たせたり、逆に穏やかさや優しさを持たせたりしたらどうか、考えてみて下さい。

65.ごつくて強靭にしたり、逆にかわいらしくしたりしたらどうか、考えてみて下さい。

66.モラルやルールを破ったり、恥ずかしいことにしたりしてみたらどうか、考えてみて下さい。

67.とにかく心や体が健康になるようにしたらどうなるか、考えてみて下さい。

68.他人の成功に乗っかったら何ができるか、考えてみて下さい。

69.誰かとコラボしてWin-Winになるようにできないか、考えてみて下さい。

70.誰かを褒めたり励ましたり、応援して元気づけたりするようにしたらどうなるか、考えてみて下さい。

71.とにかく平和になるようにするならどうするか、考えてみて下さい。

72.自分がリスペクトしている人ならどう解決しそうか想像して、考えてみて下さい。

73.まず面白い作戦名を決めて、それが突破口にならないか考えてみて下さい。

74.りんごがヒントにならないか考えてみて下さい。次に、ゴリラ、ラッパ、パンツ・・・がヒントにならないか考えてみて下さい。

75.その問題にかこつけて、自分の昔の夢や本当の願望を実現させられないか、考えてみて下さい。

76.人に相談してみて下さい。

77.最後に、自分でこのリストの続きを考えて、思い浮かんだずらし方を試してみて下さい。


以上です。このリストはぜひ何度でも見返して、いろいろな問題に対するアイデア出しに使ってみて下さい。個人作業だけでなく、職場でのアイデア出しなどにもおすすめです。

※一緒に見ながらこの77のずらし発想でアイデアを考えられる動画も作りましたので、併用してみてください。


この動画は、頭に1つ問題を思い浮かべて、考えながら見てみてください。耳で聴いて、考えながら寝落ちすると、夢の中とか起きた瞬間に答えが出ているかもしれません。note記事では箇条書きリストを見ながらじっくりと、そしてYouTubeは、特に答えを出そうと気張らなくてもよいので、ときどき見てみて下さい。必ず変わってきます。両方を併用して、何度でも使ってみて下さい。

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