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SDGsとか、サステナビリティってなに?と考えた結果完成したカードゲーム、「かけアイ サステナブル」


※上の販売サイトは終了しました。現在の購入やワークショップ相談は → こちら 


この商品を作りたいと思ったのは、巷で大流行中の「SDGs」(持続可能な開発目標)なるものについて僕が1年ほど前に歪んだ見方をしていて、それを以前からの友人であり、サステナビリティ事業で起業をした金丸美樹さんと雑談していたときに、180度変えてもらったのがきっかけでした。(この人↓)

1年前の僕は、「SDGsバッジ付けてる人たくさんいるけど、結局行動できないし、特に大企業はみんな迷走して疲弊して、現場は困ってるよね。」みたいな暴言を吐いていました。

で、金丸さんと何回も「サステナブルって、何なんですかね~」ってことを語り合っていたら、だんだんと見えてきたのが、

「この世で、サステナビリティと無関係なものごとって、なくない?」


ということでした。

SDGsって聞いてしまうと、地球環境を守るとか、そういう「惑星単位」の話に思えてしまって、それ、個人が小さなことを積み重ねたって通用しないよね、みたいに考えてしまっていたのですが、周りを見れば、サステナビリティを考えないといけないことだらけだったわけです。

まず、僕は毎日一生懸命仕事をして、お給料をもらっています。そこにはもちろん、家族の生活を「持続」させるという理由もあります。でも、働きすぎて家族との時間が減り、家事も手伝えず、奥さんがイライラして、娘と疎遠になっていって…ということが起きたとしたら、それは、

サステナブル でしょうか。 アンサステナブル でしょうか?

新しい病気が流行りました。家にこもりました。もちろん生命を「持続」させるためです。しかし、そのことで経済が停滞し、仕事によっては生活が苦しくなってしまう人もいる現実があります。それは、

サステナボブル でしょうか。 アンサステナブル でしょうか?

その答えはありません。あっちが続けばこっちが続かず。すべてのことは「表裏一体」です。


習い事を続けたら、サステナブルか?

健康マニアになったら、サステナブルか?

会社で出世の階段を昇ったら、サステナブルか? 逆に降りたら、サステナブルか?

支払いを踏み倒された時、怒ったら、サステナブルか? 逆にヘラヘラ笑って許したら、サステナブルか?

・・・


僕たちは、自分のために、そして次の世代の未来のために、社会を持続させていかなければなりません。僕は20代の頃は正直そんなこと考えもしませんでしたが、家族ができて、子供のことを考えたら、未来にバトンを渡さないわけにはいかないと本気で思えるようになりました。そのためには、社会という視点で見る前に、まず自分の人生をサステナブルにしていかないと始まりません。

独りよがりで表面がサステナブルっぽい施策や事業の開発は無意味です。ユーザーは作り手の100倍敏感に、違和感を察知し、1秒で「そんなものはこの社会にいらない」と分かるので、どうしたって上手く行かないんです。

だから、まず、あらゆるジャンルの持続可能な事業や行動のアイデアを出して、それの「サステナブル」な面と「アンサステナブル」な面を言ってみよう、というのが、今回の新ゲーム商品「かけアイ サステナブル」の遊びの本質です。

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この商品には、緑色の「目標カード」と、青色の「お題カード」が50枚ずつ含まれています。(専門家の監修により文言を選定)

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これらのカードを1枚ずつ引き、くっつけると必ずお題文が現れます。例えば、以下のように。

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<社会の格差を減らせる冠婚葬祭>

このお題に対するアイデアは、以前テストプレイしたときに出た内容で言うと、例えば...

・ご祝儀やお香典を寄付できるシステム
・交通費のいらないオンラインお墓参り
・本当に幸せになれる夫婦の合計年収から割り出す、結婚マッチングサービス
・誰かの結婚式を、まだ結婚していない人のマッチングイベントにする
・結婚式で幸せをかみしめている人にはパイをぶつける(ありそう)
・お葬式のランク(サービス内容)が、金額が安いプランと高いプランで全く同じ
・すべての故人の伝記を作って、歴史に名を残すサービス
・結婚式とお葬式の同時開催
・出産とお葬式を何か結びつける
・離婚式もやる(これもすでにありそう)
・無礼講社内チャット祭り
・下剋上人事祭り

などなど。
こんな感じで、みんなでどんどん思いついたことをふせんに書いていきます。(口頭で言う、でもいいし、一人がカードを持って画面で見せて、Zoomなどのチャットに一斉に書き込むのはおすすめですね。みんながみんなのアイデアを見て触発され、ガンガン思いつきます。)

Zoomプレイイメージ

ちなみにこのゲームには、「賞カード」というものが15枚入っていて、その賞にふさわしいアイデアを出した人が得点を取っていくのですが、賞の種類が決していいアイデアに付与されるものではないので、肩ひじ張らずにアイデアを考えられる仕掛けになっています。「スベってもいい大喜利」を設計したつもりです。アイデア発想術の基本です。

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・・・大喜利みたいなことで出てきたテキトーなアイデアなんて、使えるわけないじゃないか! と思われる方も多いかもしれません。今回僕がこのゲームルールを開発した狙いは、まず全ての人が、サステナブルな社会というものを、壮大なものではなく、ごく身近なものであると理解し、一歩目としてそれを楽しみながら行動し、小さく成し遂げられるようにすること。だからゲーム名も、浸透しているSDGsという言葉ではなく、「サステナブル」にしました。国連という大きな機関が定めたSDGsを軸に話を進めると本質が見えづらくなることも多いですよね。

人やチームや家族に、変化が起きるきっかけを作りたかったんです。

スライド2

ゲームの後半では、出てきたアイデアを見て、それぞれのアイデアのどの面が「サステナブル」で、どの面が「アンサステナブル」かをおしゃべりします。繰り返しますが、すべてのことは「サステナブル」と「アンサステナブル」の表裏一体で構成されています。その両面を見ながら、バランスをとっていくのが、リアリティのあるサステナブルな事業開発の方法です。

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開発中、特に面白かったのが、テストプレイ時に子供とこのゲームをやったときです。SDGsバッジをスーツにつけて出社している頭の固い社会人より、子供の方がよっぽど、今すぐできそうな面白いアイデアを思いつきます。子供は純粋です。純粋な視点がないと、サステナブルな活動や事業なんて作れません。

すべての業種、すべての人は、もう、サステナビリティを当たり前に考えなければなりません。だけど、世界とか、社会とかいう視点で見ていては、実際に行動するのがなかなか難しい。
このゲームで「サステナブル!」「アンサステナブル!」と言い合っていると気づくことなのですが、(ゲームの軽いネタバレになってしまうかもしれませんが、)
あっちを立てればこっちが立たずの厄介なサステナビリティをまとめるために必要なのは、「愛」です。なぜ、身近なものごとの全てにサステナビリティが関係あると思えるのか。それは、人がこの世を、身近な人を軸にして捉えているからです。世界なんて幻かもしれません。
多様性とかなんとか言われていますが、全ての人には唯一、共通点があります。それは、
愛を欲し、愛に乾くことです。人への愛がある状態こそがサステナブルであり、それこそが最終的に世界へ広がるのだと、僕は自分が開発したこのゲームを遊んで気づきました。
「サステナブルを考えろ」と上長に言われ、表面を取り繕い、身近な人への愛をすっ飛ばしてしまうことが今、いろいろな組織で起こっていると思います。お客様や仲間や家族、そして自分への愛情を無視した開発が、アンサステナブルだったのです。
それを分かって「なるほどね~」となる感覚をぜひゲームで実体験してみてください。そこでやっと、サステナブルな事業を作るスタートラインに立てるのだと思います。

発表会の様子1 (1)

(7/2(木)に実施したオンライン記者発表会。50人以上にご参加いただきました。)

今回、商品を発売するにあたり、購入者の中から希望者全員と一緒にZoomでリモートプレイ会を開催する特典(正直、僕がうれしい特典)を付けました。一緒に遊んで、みんなでサステナブル・アンサステナブルについて語りたいという僕の願望でもありますが、そこで遊び方やファシリテーションのコツを購入してくださった皆様に直接お伝えすることで、伝道師となって全国にサステナブルの本質を伝えていってほしいという想いがあります。ぜひ参加して欲しいです。


※最後に、共同開発者 株式会社SEE THE SUN 代表取締役 金丸美樹さん にコメントを頂きました。

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「SDGs」や「社会のため」は、ときには押しつけになることもあります。
やらされ感や義務感は、持続しにくく、逆に「アンサステナブル」です。
サステナブルな社会を考えることが自分ゴトになり、楽しく持続させられるように、天才おもちゃクリエイター高橋晋平さんにワクワクしながら発想できるゲームを作っていただきました。一見サステナブルなことでも、広い視点で考えるとアンサステナブルだったり…。気軽にみんなでアイデアを話しながら、ミクロな視点とマクロな視点の行ったり来たりを楽しんでください!

※かけアイ サステナブルを導入しつつ、SDGsの専門家などをお呼びしての新規事業研修にご興味がある方は、僕のSNSからDM頂くか、株式会社SEE THE SUN 金丸さんを発見して連絡してください! 会社で、学校で、ご家庭で、リモートで…、遊んでみて欲しいです。よろしくお願いいたします。(受付終了は7/19深夜です。)↓

「それ、サステナブル!」「逆にアンサステナブル!」と言って笑いながら、皆様の、本当にサステナブルな仕事作りのアイデアが爆発しますように。



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