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1型糖尿病を発症した友人と話をして

 今朝は、2週間ぶりに職場に行ってきました。日曜日の誰もいないところで、持ち帰っていたラップトップを抽斗にしまい、週明けに配るお菓子を置いてきました。思ったより机の上には積み上がっておらず、僕がいなくてもマネジメントしてくれた部下のみなさんには感謝です。
 その後、近所のカフェで、1型糖尿病の友人としばし歓談しました。彼は長年、同じ会社で働き、昨年の春に早期退職したのですが、前後して1型糖尿病が発症し、今は血糖値をコントロールしながらの生活を送っています。
 僕はてっきり、インシュリンさえきちんと打てば、血糖値を一定以下にコントロールして、安定した生活が営めるのだと思っていたのですが、インシュリンが効きすぎることもあり、低血糖に陥ることもあるようです。
 じっさい、上腕に取り付けてモニタリングしている装着が送る、血糖値データの推移をスマホのアプリで見せてもらうと、一日の中でも乱高下しており、夜間に低血糖に陥っていることもあり、低血糖が長く続くと、命にかかわったり、脳細胞が損傷することがあるようです。
 かと言って、高血糖を放置すれば、それも命にかかわる状態に陥ったり、失明するリスクもあり、高血糖と低血糖の危険水域を行き来して、なかなか程よいところでとどめおくことの難しさを感じているようです。

 こうした、いつどうなってもおかしくない体調のため、自身の終活をはじめているとのことで、同じぐらいの年齢なので、我が身につまされる思いをして聞いていました。
 彼の場合、仕事を辞めて、自分のできる範囲で事業をはじめても、生活には困っていないので、体調最優先で生活できているのですが、僕が同じ状態になれば、今の組織の休業制度や、公的な社会保障制度に頼るしかないので、収入が激減し、家族が生活を維持できなくなります。
 そう考えると、毎日働いてナンボの世界で生きているわけで、危うい場所に我が身が置かれている、一寸先が闇であることを、実感しました。
 こうしたリスクを考えると、自分の強みを活かしつつ、自分が動けなくなっても、収入が自動的に入ってくるようなシステムをつくることや、リアルタイムや対面でなくても、価値提供できるかが重要であり、いずれにせよ、組織の中に身をおいては実現が難しいことはわかるので、今のうちから、対価を得ながら継続的な価値提供ができるよう、実戦を想定した情報発信と知見の蓄積に、心を砕いていきたいと思います。

 最後に、僕にとっての大事な壁打ち相手である友人には、血糖値をコントロールして、この先も長く友人として、お付き合いできれば、それを切に願い、念じて過ごしていきたいと思いますし、血糖値を安定した数値に維持できる医療技術の進歩に、期待したいと思います。
 

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