* 俳句 * 冬 (季語)
里帰り巻繊汁に目が滲む (巻繊(けんちん)汁)
霜月や夜明けを待てば消ゆる夢 (霜月)
都鳥その名に馳する想ひこそ (都鳥)
セーターを繰り出す手の皺 眺めをり (セーター)
柿落葉 芽吹きし頃にみた夢は (柿落葉)
寒柝に怯えし頃や懐かしき (寒拆(かんたく))
日向ぼこ やがて陰ると知りてこそ (日向ぼこ)
冬の雨 打たれて命燃ゆを知る (冬の雨)
遥かなる屏風向かうに馳する夢 (屏風)
種も越へて笑み交はしたり海豚かな (海豚)
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