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茶の湯の本たち #56 茶話指月集 江岑夏書 (現代語でさらりと読む茶の古典)  

茶の湯は Standing on the shoulder of giants を感じざるを得ません
先人の叡智が詰まっており、時間によって無駄が削ぎ落とされてきたと思います。

このシリーズについて

茶道初心者が茶道の本を紹介する記事です。ほぼ自分のメモがわりです。
本記事では、茶道の初心者向けのおすすめ本を紹介します。
本の中身と関係ないことがほとんどです。

今回の本はこちら


おすすめポイント

  • 千利休の孫にあたる千宗旦が語ったとされる茶の湯のポイントをまとめたもの

  • 茶話指月集は藤村庸軒が師の宗旦の茶話を聞き書きしたもの

  • 江岑こうしん夏書げがき宗旦の三男である宗左そうさ(表千家四代)が書き記したもの。


読んで思ったこと

色々な逸話がありすぎてお腹いっぱいです
気になったものをピックアップしました

その1

利休は、障子紙の継ぎ目は、一分(約三ミリ)では細すぎるし、一分半は太すぎる、と言いました。

谷端昭夫. 現代語でさらりと読む茶の古典 茶話指月集・江岑夏書 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.615-616). Kindle 版.

こういう感性を鍛えるにはどうしたら良いのか

その2

「煤はかず門松たてず餅つかずかかる家にも春はきにけり(煤も掃かない、門松も立てない、そして餅もつかないけれど、このような家にも春は来るものだ)

谷端昭夫. 現代語でさらりと読む茶の古典 茶話指月集・江岑夏書 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.839-841). Kindle 版.

侘び寂びの境地なのでしょうが、現代のマインドフルネスの感覚で理解すると、すごく前向きな気がします。千利休が茶の湯の型を模索した戦国時代は殺伐としていて、こころの潤いへ渇望が凄まじかったのでしょう。

その3

ある田舎のわび茶人が利休に金子一両を送ってきて「何でもいいですから、茶道具を買っていただけませんか」と依頼しました。利休はこのお金で残らず白布を買って送り、「わび茶人は何がなくても、茶巾さえきれいであれば茶は飲めるものです」と言い添えました。

谷端昭夫. 現代語でさらりと読む茶の古典 茶話指月集・江岑夏書 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.303-307). Kindle 版.

お茶が飲めることに集中するとこうなるのでしょう。
茶巾の畳み方は難しい

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