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文学少女の話

うちの母は太宰治ガチ勢。


「父親(私にとっての祖父)が太宰と同じ時代を生きていたというだけで(嫉妬して)許せない!」
「高校の修学旅行では太宰の入水した玉川上水を見に行った」

というほど。


そんな母がある日、「いい歳になったので、そろそろ太宰を卒業しようと思う」と言い出した。


そして本当に本棚の本をすべて捨ててしまった。残ったのは、私が借りたままにしていた数冊だけ。
その極端さが、全然卒業できてない感があってさすがだなと思う。


文学少女は、死ぬまで文学少女。


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