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3年ぶりの開催!三沢基地航空祭2022レポート、NASAの珍機体の姿もWB-57

3年ぶりの三沢基地航空祭は見どころたっぷり

2022年9月11日、日米の共同基地である三沢基地で3年ぶりの航空祭が実施された。入場は往復ハガキによる応募制で、抽選により入場者が決定されるとのことだったが蓋を開けてみれば応募した人々は全員入場できるようになったようで、当日は多くの人々で賑わっていた。

今年の三沢基地航空祭では、航空自衛隊のF-35がイベントで初の機動飛行を公開したり、NASAの珍期待WB-57が展示されるなど、3年ぶりとはいえ航空ファンが楽しめる魅力がしっかりと凝縮された航空祭となった。そんな三沢基地航空祭の様子を写真と共に振り返りたい。

航空自衛隊F-35による迫力満点の大編隊飛行

航空自衛隊にF-35が配備され始めているとは知っていたけども、この大編隊飛行を見ると今までに配備されている機数の多さに圧倒された。12機のF-35による大編隊飛行の展示は世界的に見ても珍しい光景だそうで見にきた甲斐があったというもの。

航空自衛隊のF-35、12機による大編隊

速度を落としながらゆっくりと観客上空に近づく大編隊を、望遠レンズを取り付けたカメラで追っていると画面の端から端までF-35で埋め尽くされ、シャッターを切ると圧倒される1コマとなった。ステルス性のためのっぺりとしたF-35は1機だけだと映えないが、こうして数が揃うと何気にカッコ良い。

画面を埋め尽くすと圧倒される1コマになる

航空自衛隊F-35による機動飛行も初公開

3年前の三沢航空祭では天候に問題がありF-35の機動飛行は実施されず、好天に恵まれた今年にその雪辱を果たすこととなった。轟音とともに滑走路から飛び出すF-35を見送ると、ずんぐりむっくりとしたステルス機には似つかわしくはない実戦さながらの格闘戦を彷彿とさせる機動飛行が始まった。

観客が見上げる滑走路上空では、急旋回・急上昇を繰り返しながらF-35が行ったり来たりする。その度に翼や機体上面にはヴェイパーとばれる減圧によって生じる飛行機雲が発生する。

ヴェイパーが発生するのはほんの一瞬で、時には機体全体が白い飛行機雲に包まれてしまうことも。

そんな中からF-35が姿を現して突っ切っていく姿は見ていて爽快である。

観客全員が大空に目を向け固唾を飲んで見入った最高の機動飛行となったことは間違いない。また、これから何十年と日本の空を飛び続けるであろうF-35がしっかりと戦える戦闘機であると認識できた十数分だった。

NASAのWB-57は69年前に初飛行した珍機体

三沢航空基地祭で一際注目を浴びていた機体がるNASAの保有する「WB-57」である。原型機となるB-57は爆撃機として1953年に初飛行したので69年物のクラシック機である。現在はNASAが「WB-57」として運用しており、主に高高度を飛行して大気や気象の観測をしているらしい。

翼に埋め込まれるようにして取り付けられたエンジンも印象的

特設された高台の上に登って機体の全貌を眺めると巨大な翼が印象的で、正面から見ると機体は案外細身、こんな大昔に設計された機体が三沢基地で見れるとは思いもよらなかったので感動してしまった。

翼の巨大さは上から見ると実感できる

NASAのパイロットの皆さんは観客からの質問に丁寧に受け答えしていたのもの印象的で、青色のパイロットスーツに取り付けられたパッチがかっこいい。

使った機材メモ

戦闘機の機動展示や動画撮影には以下を使用

カメラ:Nikon Z 6II 
レンズ:AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E
テレコンバータ:AF-S TELECONVERTER TC-14E III

テレコンバータをつけているとはいえ焦点距離700mmではやっぱり力不足だし、ZマウントにFマウントのレンズを装着している点がやっぱり違和感、早くZマウントで焦点距離200-600mmの望遠レンズが発売されて欲しい。また、この手の被写体が激しく動く場面だと追随のしやすさが1番の課題になるので、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sのようにズームリング回転角が小さくなると素晴らしいなと思いつつ発売を待っている。

F-16、デモチームの展示飛行①
F-16、デモチームの展示飛行②
F-35
F-18 ①
F-18 ②

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