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【レポート】6/10 最後のふりかえりミーティング

 たくさんの方に来ていただいた「SIMULATIONおおさか2025+お披露目体験会」を終え、これでホンマに最後のコアメンバーによるミーティングを6/10に行いました。

お披露目体験会の様子はこちら ↓

 いつもの日本酒飲み放題の「中も津屋 南船場店」をチョイスしたために、ふりかえりをする前に普段の仕事の話で盛り上がってしまい、途中で仕切り直してまずは参加者アンケートや感想を共有しました。

《満足度の理由》※満足度はほぼ100%でした!
・まちづくりの施策を広い視野で考えられた。
・横断的にいろいろ考えることができた。
・長期的な視野で俯瞰することができた。
・財政についての理解がゲーム形式で理解できるので楽しかったです!
・新感覚ヒリヒリするタイプの体験でした!
・めっちゃ頭使いました❗楽しかったです😆
・様々な事業を局をまたいで検討するという、現実では難しいこともシミュレーションできて良い体験となった。
・1度で終わるのではなく、2度の市会での議論を経て、15年先を見据えて考えられたのが、良い経験になりました
・他のSIMLATIONと違って、地元のネタだと入り込み方が違いました。それから、人の要素が入って、より面白く感じました。
・グループ内で密なコミュニケーションができたため
・多くの他の所属の職員とお話できたし、こういう会に参加できる事が嬉しかったです。
・めちゃめちゃ楽しかったです☺️ 構成もすごく考えられていましたし、アイテムひとつとってもデザイン性が高く、価値のあるものだと感じました!!! 1年という期間をかけて作成されたと聞き、すごく貴重な機会、歴史的な場面に立ち会わせて頂いたなと感じます。 大阪市職員であり、大阪市民でありますので、今、抱えている実際の問題を考えるきっかけにもなりました!! 大変満足です☺️

参加者アンケートより

 聞くだけの研修ではなく、多様な参加者との密な対話で発見をし、視点が広がり、体験として「楽しい」ことをめざした「SIMULATIONおおさか2025+」について、高評価であったことは嬉しかったです。

 自分の範囲の仕事から視野を広げるのは、日常の中では難しいので多様な職員が混ざることの意義も感じました。あと、があさんががんばった「デザイン性の高さ」についての言及があったのも嬉しかったです。

局長カードのイラストや事業カードの写真選定もこだわって作ってくれました!

 続いてのアンケート項目。

《体験会を通じてどんな「気づき」がありましたか?》
・各チームの局長の考え(色)で、チームごとに特徴のある大阪市ができ、面白かったです。
・未来からの視点と対話の大切さを知りました。
・何かを成し遂げるためにはビジョンの共有、対話がいかに大切か、体感的に気づけました。
・ヨコの連携と先を見すえた事業設計の大切さ。
・所属を越えての対話の重要性。
・自分が所属する局の立場と市全体的な将来に向けた調整の難しさ。
・区と区、区と局、課と課、担当と担当などコミュニケーションが大変重要だと改めて感じました。
・構成する人によって結論が変わっており、人は無力じゃないんだなと思いました。
・子ども教育局長を務めましたが、通常ほぼいかない部局だったので新鮮でした。改めて、教育施策の継続性の大事さを感じる機会になりました。
・相談時間が多く感じるほど、スムーズに対話が進んだのですが、実際はぜんぜん違うなと思います。良くも悪くもゲームでしたね。その分楽しくはありましたけど。
・市会を通す難しさ。思いだけではダメなこと。
・最後に、自身の知識不足が感じられ、勉強したいなぁと思いました!
・大阪市にこれだけ人材がいることに驚きました。・色々と考えてくれている後輩たちがたくさんいて頼もしく感じた。

参加者アンケートより

 私は民間から学校現場、局、そして区役所を経験して「縦割り」の強固さを思い知っている人間なので「SIMULATIONおおさか2025+」を通じて「大きなビジョンの下に、所属を超えて対話を重ねて施策を取捨選択する」難しさと、突破する意義を感じてほしいと思っています。その目的に近い意見があったのは、喜びでした。

 あと、「構成する人により結論が変わっており、人は無力じゃないんだなと思いました」という感想にはしびれました。AIがどれだけ発展しようとも、人の意志や異なる考えを持つ人間同士の対話による判断が未来をつくるんだ、という発見は「多様な人材が組織をつくり、意見を言い合って仕事をする意義」を確認させてくれました。

 これらの感想も共有しながら、今後の展開も見据えたコアメンバーのふりかえりはこちら。

・ゲームのシステムとしては完璧に仕上がっていると思う。あとは事業カー 
ドの中身の精査
をしていくぐらいで、いいのではないか。
参加者が多様だった(特に行政職員としての経験値の差があった)ことで、刺さるポイントが違うゲームだと思う。その違いをふりかえりで共有することも意味がある。
・ルールが最初はなかなか入らないけれども、最初から完全にわかってもらおうとせず、1ターン目はやりながら確認するイメージでよいのでは。
・今回は意識を持って学びたい人が集まっていたので、そうでない人に強制的にやってもらった場合どんな反応になるか知りたい。
・時間が長いとは思わないし、質は下げたくないとは思う。事前説明を動画にするなど、短縮できる余地はある。
・議会ターンは勉強が多い。視点の引き出しを増やすことができる。
・行政のルールを知らずに生きているのは怖いな、と職員だけでなく市民も知ることができるゲームだと思う。

2024.6.10ミーティングより

  さて、これからどうしよう。

 「年に1回は、今回のようなオープンな体験会&懇親会をやり続けるのはいいな、と思っている。あとはファシリテーターを育てていくのと、開催や『ご当地版を作りたい』オーダーがあれば受けられる人は事情が許せばどんどんやってほしい」

 「年に1回じゃさすがにもったいない。まずは内部で研修に使って実績を積むことが大事かな」

 「大学で学生やりたいという声もあるので、出前授業や市民参加の機会も作りたい」

 「動画も作ってしまって、誰でもできるようにしたい」

 「体験会の直後、いろんな人に『面白かったらしいね』『今度参加したい』という声があったので、早めにやるのもいいかもしれない」

 ……と、いろんな意見がありました。

 まずは「問い合わせ窓口」を作り、オーダーや問い合わせを受けると同時に、大阪市の職員向け研修として内部でやってみたいとは思っています。並行して、説明用の動画を作るなども検討しつつ。

 とりあえず8人でちょこちょこ集まって、オンラインでやりとりして、勉強会や体験会を重ねてゴールまでたどり着けたこと、ちょっとした旅が終わってホッとしました。何より、一番学んだのは私たちだったと思います。

 そして、今回はコアメンバーや体験会参加者に「大阪市元職員」が関わっていました。これも大事なことで、それぞれの事情があって大阪市を離れた人が元の職員たちとつながれたり、外の視点を持ってきてくれたりできる場があるっていいなと、任期付きで大阪市で働いていて、残り2年を切った私は思うのです。

コアメンバーのみなさん。いい顔!@中も津屋南船場店

 「SIMULATIONおおさか2025+」は、職員として、またどこかの自治体の住民として当事者意識をもって「自治体財政と働き手不足のゆくえ」を考えることができるツールです。

 またどこかで、一緒に楽しみましょう!

《ライター:てるみん》

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