「NO」の上手な伝え方
「NO」と言う事、それはつまり相手を否定することだと思っている方、いませんか?
確かに「NO」「嫌だ」「だめだ」などの言葉はマイナスのイメージがあり、否定的に感じてしまいます。
自分の立場で考えたとき、相手に否定されたら…と思うとなかなか言い出しにくいですよね…
でもどうしても「NO」と言わなければならない…そんなときの私なりの伝え方を私の体験をもとに2つお伝えしていこうと思います。
①相手を傷つけない言い方を心がける
先日友人と某夢の国へ行ってきました。コロナ禍のため足を運ぶ頻度も減り、約1年振りの訪問でした。
入園してすぐにショーの場所取りをするのですが、想像よりも人が少なかったのでいい席が確保できました。場所を取って荷物だけ置いてあるところもあり、そんなことできるんだ!と思った私達はそれにならい貴重品以外の荷物を置いて30分ほど離席したのでした。
席に戻ってみると荷物は最後においた場所から動くことなくそこに留まっていました。
治安の良さに感心しているとキャストさんがスッと近寄ってきました。
その時の会話がだいたいこんな感じでした
キャ「おはようございます。今日はいい天気でよかったですね。このお荷物はお姉さんたちのですか?」
私「おはようございます。そうです。」
キャ「あぁ!よかったです!落とし物に届けようかな、どうしようかなーって考えていたところでした。荷物を置いて離れてしまうと落とし物に届けてしまうことがあるので、次からは気を付けてくださいね」
この言葉をかけられた私達は、はっきりと「NO」の主張を感じ取れた一方で少しも嫌な気持ちにはなりませんでした。
他にもマスクをしていない人がいたときは
「暑い中列に並んでいただきありがとうございます。暑くて大変ですがマスクは鼻まで隠すようにしてください」
など、相手に寄り添った言い方をしています。
この2例はどちらもキャストさんは「NO」を伝えたい相手を思いやって、傷つかないように伝えていますね。
この相手を思いやる気持ちがあれば、相手もきっとこちらの気持ちをわかってくれるはずです。
②相手が納得するような理由を伝える
「NO」に理由なんてあるの?と思うかとと思いますが、これは「NO」のときだけではなく、納得できるような理由を伝えることは相手に理解してもらうために重要なことなのです!
私は今、仕事で営業をしています。営業なので物を売る仕事なのですが、ときにはこちらが断らなければならないときがあります。
例えば、もう少し値引きしてくださいとか、外から持ってきたものを商品に取り付けて納品してくださいとか…内容はさまざまです。
そんなときの私なりの「NO」の伝え方は、こんな感じです
客「隣の店はもっと安かったのでもう少し値引きしてください」
私「値引きをするということは、この商品の価値を下げてしまうことになります。お客様が購入しようとしているこの商品は、他社製品には無いこだわりにより、大変美しいものになっております。この商品やこの商品を所持する方々のの価値を下げないためにも、これ以上のお値引きは控えさせていただいております」
これは私の実体験をもとにした例ですが、他社製品と比較したときにどこが優れているか、それを所持した人はどんなステータスを持つかを理解してもらいました。
他には
客「この商品にこの社外品をつけてください」
私「恐れ入りますが、こちらの社外品を取り付けた場合に正常に作動するかどうか検証しておりませんので、私どもではお取り付けすることができません」
このときは、取り付けることで安全に使えない可能性があることをしっかりと伝えました。
この2例とも、お客様にご納得頂いて、気持ちよく商品を購入していただきました。ちなみにどちらの方も何度も購入頂いています。
納得できる理由があると、相手が信頼してくれます。信頼関係があるとお互いに思ったことを言いやすくなります。
以上、私なりの「NO」の伝え方でした!少しでも参考になると嬉しいです。
最後に、私の大好きなYouTuber 東海オンエアの動画で「1週間『なんでもイエス生活』&『なんでもノー生活』で幸せになれる!?」という動画の中で、何を言われても「YES」という人と「NO」という人、どちらが幸せに過ごせるかを検証していました。結論としてはどちらも良いところ、悪いところがありました。
もちろん、「YES」とたくさん言えたほうがいいのですが、やはりときには「NO」と言うべきときが必ずあります。
最後まで読んでいただいたみなさんが心豊かに過ごせるように、たくさん「YES」と言い、ときどき「NO」と言う勇気を持っていただければと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?