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ヘパリンフルマラソン完走のお知らせ

前回は、2/19の投稿でした。

その際に書いた通り、今回はヘパリン注射を完遂しきったので、(つまり、無事安定期突入)今の思いの丈をつらつらと書いていきます。


1.  打ったヘパリン注射の数

合計94本
あんまり数字にすると、大した事ないな、って自分でも思うものの・・・
総額約26万円強分の注射を自分に打ってます。
(金額見ると結構だな・・・)

※今じゃ、自己注射のプロだと自認するレベルですよ・・・

2/19の胚移植で、妊娠判定は3/1で、その日時点で4w2d。
最初の2週間は、12時間置きに1本のヘパリン注射を打たないといけなかったので、1週間分の注射のお会計は4万円強…
もちろん、保険適用外の処方薬。
6wには、すぐに肝機能の値が悪すぎて、ヘパリン減薬。(ヘパリンの副作用です。肝機能が低下してしまう。)
朝晩ヘパリンを打つっていうのは、思っていたより苦痛で結構大変だったので、1日1本に減薬出来たのは、有り難いことだったものの、本当に減薬して赤ちゃん大丈夫かな?という不安は残った。
そして、このタイミングで、甲状腺ホルモンの値も悪く、チラージンという薬も処方開始。
これ以外にも、バイアスピリン(28wまで服用継続)エストラーナテープ(お腹に1日2枚2日間貼るテープ。大抵の人、お腹の肌かぶれます。私もかぶれた。でも、どうしようもない。)とルテウムという膣坐剤も3/30まで処方されていたので、一時期は1日に接種しなければいけない薬が、5種類でしたね・・・。完全に薬漬けの気分。

エストラーナテープとルテウムが無くなっただけでも、大分負担が減ったものの、やはり1番手強いのはヘパリン注射。
お腹は青あざだらけだし、痛くないところは限られているので、同じ箇所には打ち続けられなくて、場所を変えると激痛。しかも出血もする。
毎朝刺してみないと分からない。おみくじ状態。
でも、辞めるわけには勿論いかない。
「辞めたら赤ちゃんが死ぬだけだよ」って、不妊クリニックの先生に言われた辛辣なコメントをされたことを思い出すこと多々。

そして、昨日、15w6dを最終日として、晴れてヘパリン注射も卒業!
15w5d時点で、しっかり胎盤が形成されていることがわかったので、これからは胎盤からきちんと栄養を取れるだろう。ということで投薬終了。
(元々、ヘパリンの目的は、不育症という体質のせいで、赤ちゃんに栄養を送る際に血栓が出来て、栄養が供給できない、ということが理由でした。)

人によっては、生むまでヘパリン続けないといけない人もいるらしい・・・
心より痛み入ります・・・。

2.  つわり体験

これは記録がなかったので定かではないのものの・・・
6wから割とつわり始まっていた気がする・・・
3月中旬から5月頭までは、吐き気とひどい頭痛に見舞われました。
元々、気象病なので、気圧の変化に弱いのですが、つわり中はよりひどかった・・・・
頭痛ーるアプリには助けられました・・・(アプリに出てくる波形と同じタイミングで頭痛発症)
あまりにも頭痛酷いので、11wで産科にカロナール処方してもらいました。
飲みすぎないように注意したけども。。

もう本当に備忘録だけども、私がつわり中だめだったものTop3
1位:出汁
2位:にんにくなどの刺激臭(魚も含む)
3位:歯磨き粉

日本人として、出汁がNGはまじで辛い。和食が食べられない。
食べられるのは、ブリトーとかトマトソースのパスタとか洋食だけ。
うどん大好きなのに、一切食べられない。
本当に食の面は辛かった・・・
当然自炊も一切できないので、Ubereatsと7NOWには随分助けられました。
1番つわりが酷かったのは、3月後半から4月下旬間際まで。
殆ど寝たきり。お風呂もきつい。数日に1回なんてザラ。
風呂入らなくても死なないから、って言い聞かせて乗り切った。
仕事も、1ヶ月半程在宅してたものの、スライドの字を見てると酔う・・・
仕事柄、スライドを毎日作ったり触ったりしないと仕事にならないので、本当にきつかった・・・

尚、歯磨き粉は、ミントがだめだったみたいで、ミントなしのものに変えるとなんとか大丈夫。
それでも、歯磨き中に吐いたことも複数回・・・

3.  不妊クリニック vs. 産科

これも、皆が皆経験するものではないので、書いておこうと思います。

不妊クリニックというのは、当然、赤ちゃんが出来ることをフルサポートすることが目的の病院。
まぁ、妊娠したらそれを継続させるために、必要なことはするけど、くらいのスタンスかな、と私は感じました。
産科は、出産までのサポートそして出産という大イベントを行う病院なので、母子ともに健康であることが大命題。

ということで、役割に違いがあるのは百も承知ですが、不妊クリニックは産科と比較するとまぁ塩対応でしたよw
8wから産科にも通って、毎週何かしら病院に通う、ということをしてた身からすると、産科のお医者さんは私からすると仏様w
産科にももちろんピンキリあるでしょうけど、私の選んだ産科の先生はどの先生も優しくて、エコーでは、一生懸命赤ちゃんのお顔を写してくれたり、全身くまなく見てくれたり、お写真も大量に毎回くれて、有り難い限り。

目的が違うから仕方ないことではあるものの、特に妊娠週数を重ねると差に気づくことが多く、これはこれで勉強になりました。

4.  不妊クリニック卒業

通常、10wあたりで卒業なのですが、私は前述の通り投薬しなければいけないものが多く、ヘパリンが終わるまで通院となりました。
なので、15w5dに卒業の日を迎えました。
卒業の日は、何故か初見の女医さんで、しかもお見受けする限りかなり若そう・・・
隣についている看護師さんの他に、受付のベテランお姉さんが同室にいるっていう・・・
えーと、研修か何かですかね…?w
卒業する患者さんの対応をしてみましょう!の回だった感否めないのですが、まーーこの先生のエコーが下手なこと!
初めて、赤ちゃんの全身が見えませんでしたよ・・・
私:「これ、全身のエコーないってことですよね?頭しかうまく認知できないのですが・・・」
女医:「あ、はい。だいぶ大きくなっているので、全身は敢えて撮影していないですね。」
敢えてって何!?wいや撮ってよwwww
次も通院があったら、この人外せって受付に言ってたレベルでした。

バイアスピリン(28wまで)とチラージン(出産まで)は継続なので、大量のお薬をもらい、何故かここ数週間で肌荒れが酷く、口唇ヘルペスができそうなので、軟膏の処方箋を書いて貰い(ここも一悶着ありましたが、割愛します…)お会計へ。

初めて来院してから、1年強、馴染の受付のお姉さんたち。
「ご卒業おめでとうございます。」って最後に笑顔で言っていただいて、涙腺のダム崩壊。
クリニック出てから、しばらくトイレに籠もらないと抑えられない感情がぶわっと湧き出ました。

5.  結び

幾度と失敗した人工授精、2回の体外受精、1回の稽留流産と流産手術、そして発覚した不育症。
不育症の治療をしながら、やっと我が家の第一子が安定期を迎えました。
妊娠・出産は、奇跡の連続だということを、本当に身を持って学んだこの1年。
これでも、周りと比べたら、妊娠までの期間がラッキーなくらい短い、と映ることもあるでしょう。
それでも、不妊治療した人には、それぞれがそれぞれ大変な苦しみ/痛みの上に、妊娠という奇跡を手にしているんだな、と思います。
私は、もう一回これを繰り返す、というのは、精神的にも体力的にも考えられません。なので、第二子は望めないと思います。それくらい辛かった。本当に。
自然妊娠では、一生分からない痛みと苦悩を経験出来たことは、何かしら意味があるのかな、と最近になってやっと思えます。(どんな意味があるんだよって何もかも恨んだ時期もありますよ。)

私の勤務先は、会社がCarrotという任意保険に加入しており、不妊治療にかかった費用は全額会社が負担してくれます。
これがなかったら、100%不妊治療はしていなかったと思います。
精神的にも体力的にもそして金銭的にも、日本の不妊治療はハードルが高すぎます。

今回の治療中、何よりもかけがえのない助けになったのは、丁度同時期に不妊治療をしていた親しい友人の存在でした。
どの治療も、経験した人にしか分からない。そんな痛みや想いを共有することが、一番心の支えになりました。
なので、私はできる限り発信をしていこうと思いました。
「不妊治療は、恥ずかしいことではないのに、何故隠さないといけない風潮があるんだろう」という話が活発に出てくる、温かい職場で働かせてもらっているので、自らのCarrot利用体験談を職場の皆さんにも話したいと思っています。

そして、何かしら情報が欲しい、と苦しんでいる、私と同じ治療を経験している方、これからする方にも、少しでも希望の光となれば、と思い、noteに取り留めもなく綴ってきました。

育児話を記事にするつもりはないので、恐らく不妊治療記録はこちらで最終話になると思います。

今度記事を出す時は、全く違ったトピックになるかもしれません。

ここまでお読み頂いた皆様、貴重なお時間を使って頂きありがとうございました。



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