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短歌:共生の条件

繋いだ手指を絡ませ肘までも互いの傷を隠すかのよう/銀猫
つないだてゆびをからませひじまでもたがいのきずをかくすかのよう

 傷を持たずに生きている人はいないと思います。何かしらの傷を持っていて、当たり前。もしかしたら、自覚はなくて、本人以外は気付いている、なんてパターンもあるでしょう。

 共存共生するのであれば、傷は労り合わないといけないものでしょうね。相手が触れてほしくないと思っていることを知っているのなら、触れないことも労り。

 相手の傷に対して、塩を塗ったり攻撃したりするようであれば、それは共存共生できる人ではありません。

 どれだけ近しい間柄であっても、無理だと思ったら近寄らない、離れる、という行動をためらいなくできるよう、既に折り返した人生の残りを歩みたいと思っています。

 

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